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2025年ホープフルSを制した時のロブチェン
2025年ホープフルSを制した時のロブチェン

昨年はフォーエバーヤングが、ダート馬として史上初の年度代表馬に輝くという歴史的なシーズンとなった。しかし新たな戦いは、すでに始まっている。
「今年の主役は、いったいどの馬なのか」。そこで今回は、競馬チャンネルに関わるライター陣が、それぞれの思い描くストーリーを胸に、2026年の年度代表馬候補を指名してもらった。[5/6ページ]

⑤TOMの予想

◆菊花賞(G1)を父子制覇

 ロブチェンの父ワールドプレミアは、現役時代に天皇賞(春)と菊花賞の2つのG1を勝った。全兄にマイラーズC(G2)やきさらぎ賞(G3)を勝利したワールドエースや、半弟に日経新春杯(G2)や鳴尾記念(G3)優勝のヴェルトライゼンデがいる良血馬である。

 そのきょうだい馬2頭は重賞ホースだが、ともにG1で2着の実績をもつ。一族悲願のG1馬であるワールドプレミアの産駒がデビューしたのが2025年で、ロブチェンはその初年度産駒の一頭であった。

 25年にJRAで出走を果たした馬は5頭で、唯一の勝ち馬がロブチェン。さらに、唯一の重賞出走で1着となったのがホープフルS(G1)だった。

 最優秀2歳牡馬には選ばれなかったが、大波乱の結末となった2歳中距離王決定戦でのレースぶりは見事だった。

 新馬勝ちしたばかりの7番人気ロブチェンは、道中じっと好位のインで脚を溜め、デビュー勝ち時の評価が高かったフォルテアンジェロや京都2歳S(G3)で2着に好走していたアスクエジンバラらが抜け出し、前で競り合う展開を外から一気の末脚で交わし去った。

 アイビーS(L)覇者のアンドゥーリルや、京都2歳S勝ちのジャスティンビスタ、札幌2歳王者ショウナンガルフなど好メンバーを退けての戴冠である。

 まだ2戦目、そして血統的にも十分に伸びしろを残している馬でもある。父ワールドプレミアはディープインパクトの産駒でありながら、母系は完全なドイツ血統で、母の父はAcatenango。スタミナと底力、成長力に溢れる血脈を生かし、長距離の持久戦で力を発揮した。

 母はGiant’s Causewayが父の米国血統馬ソングライティングで、ロブチェンは、父の血脈が生かされつつ、スピードとスタミナがうまく融合した好配合馬となった。

 春のクラシックはもちろんだが、3歳秋以降での飛躍も望めそうで、菊花賞や古馬相手となるジャパンCあるいは有馬記念などでの好勝負が期待できる。

 ロブチェンの今年の戦歴を妄想してみる。まず、昨年末に勝っているホープフルSと同舞台であるクラシック初戦の皐月賞(G1)を快勝。馬体にもより一層身が入った秋には、菊花賞(G1)で父子2代制覇を果たし、2冠目を奪取する。

 さらに古馬に混じったジャパンCか有馬記念のどちらかを勝って年間G1を3勝することが想像できる。そうなれば3つの芝主要G1タイトルを手にしたロブチェンが、2026年の年度代表馬に選ばれることが現実味を帯びる。

ロブチェン

生年月日:2023年4月9日
父:ワールドプレミア
母:ソングライティング
母の父:Giant’s Causeway
調教師:杉山晴紀 (栗東)
馬主:フォレストレーシング
生産者:ノーザンファーム

【著者プロフィール:TOM(@XSBrVh7NLOcnKET)】
1977年、神奈川県出身。サッカー・フットサル、乗馬、旅行、音楽鑑賞が趣味。2012年から競馬関係の仕事に携わっている。

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