HOME » コラム » 5選 » 【落馬から復活を遂げた騎手5選】大ケガを越えて掴んだ“象徴的勝利”!名手たちが“帰ってきた日” » ページ 3
2025年日本ダービーを制したクロワデュノールと北村友一騎手
2025年日本ダービーを制したクロワデュノールと北村友一騎手

競馬ファンであれば、誰もが一度は息をのんだことがあるだろう。全力疾走するサラブレッドの背中から、騎手が宙を舞う落馬。一瞬のアクシデントが命を奪い、あるいは騎手としての未来を断ち切ってきた歴史が、競馬には存在する。今回は、落馬事故から復活を遂げた騎手にスポットを当て、象徴的な5つの勝利を振り返る。[3/5ページ]

③北村友一

 続いて紹介するのは、北村友一騎手。2006年にデビューを果たすも、アルアインに騎乗した2019年の大阪杯でJRA・G1初制覇を果たすまで、13年を要した苦労人。

 しかしその年にG1・3勝を果たすと、翌年の2020年にはクロノジェネシスの主戦として、宝塚記念と有馬記念を制覇。2021年の年明けには入籍も発表し、まさに公私ともに幸せの絶頂であったが、同年5月の3歳未勝利戦でジャグリングに騎乗していた北村友一騎手は、向正面で他馬と接触して落馬。

 椎体骨折・右肩甲骨々折の重症を負い、全治1年以上との診断を受けた。クロノジェネシスとともに挑戦する予定だったグランプリ3連覇、さらには前人未到の記録である、凱旋門賞制覇とグランプリ4連覇。2021年に叶えるはずだったこれら全ての夢が、一瞬にして消え去った瞬間であった。

 それでも騎手復帰を目指して北村友一騎手はリハビリを続け、落馬から1年1ヶ月が経った2022年6月に、レースに復帰。すると、復帰から2年が経った2024年には、クロノジェネシスと同馬主・同厩舎であるクロワデュノールの主戦を任され、ホープフルステークスで4年ぶりのG1制覇。

 さらにこのコンビは、翌年のダービーの舞台で1番人気に支持され、見事に勝利。ゴール板を過ぎた後、北村友一騎手は人差し指を1本突き上げ、この馬が一番だと何度もアピールした。

 その後、4年前の忘れ物を取り戻すかのように、クロワデュノールとともに凱旋門賞にも挑戦した北村友一騎手。

 成績も右肩上がりに伸びてきており、自身初の年間100勝を達成する日も近そうだ。

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