
年末まで連載でお送りした「次世代スター発掘」。その総集編として3回にわたり、今春の3歳戦線で活躍が予想される馬を紹介する。
初回はダート路線、第2回は牝馬クラシック、第3回は牡馬クラシックが対象。各回それぞれ、実績馬3頭+馬券的な妙味も期待できる「穴指名」2頭の計5頭ずつピックアップする。
第2回となる今回は牝馬クラシック編。桜花賞、オークスで主役を担う有力馬を5頭厳選した。[2/2ページ]
今春の牝馬クラシック路線で注目の5頭②
◆マスターソアラ
戦績:【1-0-0-0】(2歳新馬1着)
厩舎:美浦・蛯名正義
父:シスキン
母:マスターワーク
母の父:ダイワメジャー
《短評》
「穴指名」の1頭目は11月の東京で新馬戦を勝ったマスターソアラ。スローペースの中団で脚を溜め、4角で外に出し、ステッキが入ると一気に加速。2着馬との追い比べを制した。
前提として昨秋の東京芝は時計が速すぎたが、それでも上がり32.8秒という数字は見過ごせない。「新潟を除く1600m以上の2歳戦」を上がり32秒台で勝った馬は1986年以降で12頭目。
ワグネリアン、クロノジェネシス、イクイノックスの3頭がのちのGⅠ馬、スマートオーディン、サトノアーサー、グリーンエナジー、パントルナイーフの4頭が重賞馬である。牝馬ではクロノジェネシスとマスターソアラだけだ。
次走予定はクイーンCとのこと。賞金面を考えれば2着では物足りず、できれば1着が欲しい立場。結果を出して桜花賞へ駒を進めてほしい。

◆カラペルソナ
戦績:【1-0-0-2】(2歳未勝利1着)
厩舎:栗東・斉藤崇史
父:エピファネイア
母:カリーナミア
母の父:Malibu Moon
《短評》
「穴指名」の2頭目はカラペルソナ。評価ポイントは2戦目、中京芝2000mでの未勝利勝ちだ。
昨夏の中京もまた馬場が速すぎた面はあるが、中京芝2000mの2歳戦で「ラスト2F22.0秒以下」だったレースはワグネリアン新馬、カムニャック新馬とこのレースの3例しかない。しかもワグネリアン新馬が2:04.7、カムニャック新馬が2:04.2だったのに対し、こちらは2:00.5の好タイムでもあった。
京都2歳Sは期待ほどのパフォーマンスではなかったが、牡馬相手の重賞で0.5秒差5着。差し馬向きの展開だったことも考慮すれば悲観するほどの負け方でもない。距離適性的に、桜花賞ではなくオークス一本のイメージ。どこかの中距離重賞で賞金を加算し、二冠目に無事エントリーしてほしい。
<プロフィール>
鈴木ユウヤ(@ysuzuki_keiba)
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xなどで発信している。「ワイド1点買い」の使い手。2025年の中央GⅠ回収率204%を達成。
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