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2025年7月20日2歳新馬(札幌)・1着ベレシート
2025年7月20日2歳新馬(札幌)・1着ベレシート

今年もまた、競馬ファンを悩ませる問いがある。
「2026年のダービーは、どの馬が勝つのか?」
そこで今回は、競馬チャンネルに関わるライター陣が、それぞれの思い描くストーリーを胸に、ダービー馬候補を指名した。当たるか外れるかではない。大事なのは、そのストーリーだ。それでは、ライターたちの予想を紹介していく。[5/6ページ]

⑤小早川涼風の予想

◆母子G1制覇、そして騎手としてダービー連覇の夢へ…

 私が推す2026年のダービー馬候補はベレシート。当初から春秋グランプリ連覇を遂げたクロノジェネシスの初仔として注目度の高かった馬であるが、デビュー戦の勝ち方がまさに大物感あふれる勝ち方であった。

 鞍上に母の主戦でもあった北村友一騎手を迎えた夏の小倉芝1800m戦。スタートで出遅れたうえに躓き、道中は後方2番手からのレースとなった。この時期の小倉は野芝の影響で高速馬場になる傾向があるうえ、前も残りやすい。

 加えて、同レースの1000m通過タイムは64秒8。スタートから13秒台のラップも続いていたように、超スローペースと言っていい流れだった。

 しかし、ベレシートは直線に向くと大外から直線一気を炸裂させ、最後は粘る先行勢をひとのみにしての完勝劇。追われればどこまでも伸びて行きそうだった全盛期の母を彷彿とさせる走りで、見事に初陣を飾ってみせた。

 内から外に切り替えるロスがありながらも、上り3ハロンはメンバー中最速となる34秒5。彼に次ぐ末脚を繰り出したのはみな先行勢だったのに加え、夏の小倉のこの距離で彼と同じ上りを叩き出したのは古馬1勝クラスのダノンフェアレディのみ。

 同馬は秋の紫苑ステークスで3着に入るほどの実績馬だったことを考えるなら、2歳の時点でそれに匹敵する瞬発力を持ち合わせているというのはかなりのものだろう。

 しかもこれだけのパフォーマンスを見せたにもかかわらずまだ全能力を出し切っていないというコメントが、彼の大物感を十分に示している。

 次走のエリカ賞ではまたもスタートで出遅れ、勝負所で大外から捲り上げるという豪快なスタイルになったが、それでもベレシートの上りは32秒台を記録。2着だったとはいえ、素質は十分に示した結果と言える。まだまだ幼さを残す分、出遅れ癖などの脆さも確かにある。

 しかし、それらを克服してクラシックの舞台に立てるような成長を見せてくれるのなら、北村友一騎手とのコンビで母子G1制覇、そして鞍上のダービー連覇の夢への道筋は開かれるのではないだろうか。

ベレシート

生年月日:2023年2月15日
父:エピファネイア
母:クロノジェネシス
母の父:バゴ
調教師:斉藤崇史 (栗東)
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム

【了】
【著者プロフィール:小早川涼風(@GR_TAN0903)】
祖父と父の影響で幼い頃から競馬に親しみ、社会人を経て競馬ライターへ転身。地方、中央を問わない競馬漬けの日々を送る。初めて好きになった馬はサイレンススズカ。思い出深い一頭はファストフォース。「競馬チャンネル」「ウマフリ」などで記事を執筆中。

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