
今年もまた、競馬ファンを悩ませる問いがある。
「2026年のダービーは、どの馬が勝つのか?」
そこで今回は、競馬チャンネルに関わるライター陣が、それぞれの思い描くストーリーを胸に、ダービー馬候補を指名した。当たるか外れるかではない。大事なのは、そのストーリーだ。それでは、ライターたちの予想を紹介していく。[4/6ページ]
④中川大河の予想
◆父フィエールマンの存在と上原佑紀調教師の手腕
来る5月31日、第93回日本ダービーを制するのは、ずばりフォルテアンジェロだ。
同馬は昨年9月の2歳新馬(中山芝1800m)でデビュー。のちに京成杯で1番人気に支持されたソラネルマンとの接戦を制し初陣を飾った。
その後は百日草特別(2歳1勝クラス)に出走し、アッカンの2着に敗れたが、スタート後に他馬と接触する不利もあった。
また、「後ろを気にしていたので、仕掛けが遅くなってしまいました」という戸崎圭太騎手の言葉通り、展開もかみ合わなかった。
それでも自身は上がり3ハロン最速タイとなる32秒8をマーク。スローペースだったとはいえ、東京コースで32秒台の豪脚を繰り出せたのはダービーに向けてポジティブな要素だろう。
そして迎えた3戦目のホープフルSは、戸崎騎手からT.マーカンド騎手に手が替わっての一戦。“5強”の一角として4番人気に支持された。無難にスタートを決めると、フォルテアンジェロは中団前目の4~5番手を追走。4コーナーで前が塞がり追い出しがワンテンポ遅れたが、外に持ち出すと急伸し、2着でゴールした。
最後は外から追い込んだロブチェンに4分の3馬身差をつけられたが、負けて強しの内容。今後のローテーションを考えれば賞金加算に成功したことも大きい。
フォルテアンジェロの推しポイントは2つ。
1つ目は、父フィエールマンの存在だ。現役時代は菊花賞、そして天皇賞・春を連覇したようにステイヤーのイメージがある。実際、産駒の距離別成績を見ても、距離は長ければ長い方がいい。フォルテアンジェロも2400mでもう1~2段パフォーマンスを上げてくれるのではないか。
そしてスローからの上がり勝負になりやすいダービーもフォルテアンジェロにはプラス。父は5歳時の天皇賞・秋で上がり最速の末脚を繰り出し、アーモンドアイの2着に入るなど、瞬発力も秘めていた。
2つ目は、フォルテアンジェロを手掛ける上原佑紀調教師の手腕だ。まだ開業して4年目、36歳の新鋭だが、昨年夏以降の勢いはすさまじい。特にフォルテアンジェロの3歳世代は京成杯を制したグリーンエナジーも手掛けるなど乗りに乗っている。
皐月賞は僚馬のグリーンエナジーに任せて、“2頭出しの人気薄”の伏兵としてフォルテアンジェロがダービー馬に輝くと予想しておこう。
フォルテアンジェロ
生年月日:2023年2月3日
父:フィエールマン
母:レディアンジェラ
母の父:Dark Angel
調教師:上原佑紀 (美浦)
馬主:シルクレーシング
生産者:ノーザンファーム
【了】
【著者プロフィール:中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。「日刊SPA!」「SPAIA競馬」などで記事を執筆中。


