
今年もまた、競馬ファンを悩ませる問いがある。
「2026年のダービーは、どの馬が勝つのか?」
そこで今回は、競馬チャンネルに関わるライター陣が、それぞれの思い描くストーリーを胸に、ダービー馬候補を指名した。当たるか外れるかではない。大事なのは、そのストーリーだ。それでは、ライターたちの予想を紹介していく。[3/6ページ]
③中西友馬の予想
◆現時点でダービー馬に最も近いと言っても過言ではない
ロードカナロアといえば、現役時代は歴代最強スプリンターとの呼び声も高い名馬であり、スピードの違いで安田記念も勝利こそしたが、主戦場は短距離。種牡馬となってからも、初年度産駒でアーモンドアイを輩出したものの、産駒の適性はスプリンター寄りになるのは当然。
こと2400mで行われるダービーに関しては、これまで産駒が6頭挑戦して【0-0-0-6】であり、サートゥルナーリアとベラジオオペラの4着が最高成績。無敗で皐月賞を制したサートゥルナーリアなどは、当然ダービーでも1番人気に支持されていたが、やはり距離の壁に跳ね返されるかのような敗戦であった。
それを承知の上で、今年のダービーにはラヴェニューを推したい。特筆すべきは、新馬戦の後半5ハロンのラップタイム。昨年行われた芝1800m以上の2歳戦170レースのうち、ラスト5ハロンが全て11秒台をマークしたのは、ラヴェニューの新馬戦とアッカンの百日草特別のみ。
さらにこの2レースを比較すると、アッカンの百日草特別が11.8-11.7-11.3-11.7-11.7なのに対し、ラヴェニューの新馬戦は11.6-11.5-11.6-11.3-11.2。
11秒台どころか11秒6以内のラップを5ハロン連続で記録し、さらにラストは流しながら11.2と加速する驚愕の走り。後続が5馬身離れるのも無理はなく、全体的に時計の速かった昨秋の東京の馬場を考慮しても、積んでいるエンジンが違うという走りであった。
ラストで全く垂れておらず、むしろ加速していることからも、走りを見る限りは距離に対する不安も感じない。ちなみに昨年のダービー馬クロワデュノールも、新馬戦のラスト5ハロンを11.9-11.5-11.3-11.1-11.5でまとめて勝利しており、全て11秒台をマークしてダービー馬に輝いている。
昨年の新馬戦でこの基準をクリアした馬はラヴェニューだけなのだから、現時点でダービー馬に最も近いと言っても過言ではない。
出走予定だったホープフルSを熱発で回避したため、これを書いている現時点ではいまだ1戦1勝馬。賞金を加算しない限り、ダービー馬はおろかダービー出走も叶わないわけだが、次走は出世レースの共同通信杯を予定。
ホープフルSを制したロブチェンをはじめとした好メンバーが出走を予定しており、ここを勝つようなら、一躍世代トップの座も見えてくる。世界のロードカナロアに、ダービー馬の父という称号をプレゼントするのはこの馬だ。
ラヴェニュー
生年月日:2023年3月18日
父:ロードカナロア
母:コンテスティッド
母の父:Ghostzapper
調教師:友道康夫 (栗東)
馬主:平田修
生産者:社台ファーム
【了】
【著者プロフィール:中西友馬(@FriendHorse46)】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。


