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1999年フェブラリーSを制した時のメイセイオペラ(写真中央)
1999年フェブラリーSを制した時のメイセイオペラ(写真中央)

日本の競馬は、大きく分けて中央競馬(JRA)と地方競馬(NAR)の二つに分類される。一般的には、中央競馬に所属する馬のほうがレベルが高いといわれるが、地方から中央へ舞台を移し、活躍を遂げた馬も数多く存在する。
今回は、そうした馬たちに注目。その中でも特に印象深い5頭をピックアップし、順に紹介していく。[4/5ページ]

④メイセイオペラ

 次に紹介するのは、メイセイオペラ。笠松から中央に挑戦したライデンリーダーのデビュー前日に誕生したメイセイオペラは、父は米国産馬で現役時代はイギリスで1戦したのみのグランドオペラ、母が現役時代は盛岡所属だったテラミスという血統。

 ひとつ上の兄は未出走で、父グランドオペラも活躍馬を輩出していない状況だったため、特に目立つような良血ではなかったメイセイオペラは、岩手県の水沢競馬所属でデビューした。

 そのデビュー戦も、8頭立ての4番人気。評価を覆して見事に新馬勝ちを飾るも、その後は4連敗。この時点では同世代の中でも特に目立つ存在ではなかった。

 しかし、競馬を徐々に覚え始めた6戦目から連戦連勝。7連勝で東北ダービーを制すと、続く不来方賞でも8馬身差の圧勝で8連勝を達成する。

 勢いそのままに中央馬との初対戦となるダービーグランプリへと駒を進めると、そこでは10着に敗れて連勝はストップするも、地元代表として2番人気の支持を受けた。

 その後は、岩手の水沢に所属したまま交流重賞で中央勢と互角の戦いを見せる。当時、南関東の船橋には2歳上にアブクマポーロという馬がおり、この2頭はライバル関係でありながら、ともに地方競馬代表のような形で中央勢を迎え撃っていた。

 そして迎えた、1999年のフェブラリーS。前年のマイルCS南部杯では地元の利を生かしてG1級初制覇を飾っていたメイセイオペラは、ついに中央勢のホームである東京競馬場へと乗り込んだ。

 中距離が主戦場であるアブクマポーロはおらず、地方競馬代表はこの馬のみ。たった1頭で15頭の中央馬に戦いを挑み、そしてメイセイオペラは勝った。

 地方所属馬として史上初となる、中央G1制覇。4年前の桜花賞で4着に敗れたライデンリーダーが成し遂げられなかった、地方所属馬による中央G1制覇をついに達成した。これは2026年現在でも、メイセイオペラしか達成した馬のいない大偉業である。

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