
「ポスト・ディープインパクト」時代を迎えた種牡馬界は、群雄割拠の様相を呈している。2025年も種牡馬リーディングにおいては順位の変動が目立つ一年となった。
そこで今回は、2024年にリーディングサイアー上位50位以内だった種牡馬の中から、2025年に大きく順位を伸ばした種牡馬をランキング形式で10頭紹介する。[9/10ページ]
第2位 ブリックスアンドモルタル
リーディングサイアー:30位 → 15位 (+15)
現役時代は13戦して11勝。敗れた2回も3着は外さないという超堅実な馬だった。ブリーダーズカップターフを含むアメリカの芝G1を5勝しており、芝で走る産駒にはそのたぐいまれなる瞬発力が受け継がれている。
一方、ダートではJBCレディスクラシックを連覇したアンモシエラなどを輩出。芝とは逆に、どちらかというとしぶとく最後まで脚を使う馬をよく見る印象だ。
3世代目の産駒がデビューを迎えた2025年は、京王杯2歳ステークスをダイヤモンドノットが制するなど躍進。ダートでも前述したアンモシエラがG1級競走を制したほか、愛知所属のケイズレーヴが重賞を4勝するなど存在感を見せている。
JRAの重賞勝利は1つのみだが、ラスカンブレスやゲルチュタール、アスクカムオンモアといった実力馬が準オープンを突破。
下級条件でも安定して走る産駒が多かったことで、リーディング順位は30位から15位まで一気に躍進した。
賞金の高い重賞勝利が少ない中でここまで伸びたとなると、2026年に台風の目となる可能性も非常に高いのではないだろうか。
子どもたちは父同様、鋭い切れ味を武器とする馬が多い。東京や新潟といった直線の長い芝コースがある競馬場で良績なのはこれが理由だろう。
一方でダートのローカルはかなり相性が悪く、福島、新潟は未だに勝ちがない。
小倉は2勝しているとはいえ、そのうちの1頭はのちにG2級競走を勝利するイーグルノワールということを考えると、抜けた実力の馬でない限りは厳しい戦いになりそうな感じも否めない。
ただ、芝となると福島は2025年に3勝(通算4勝)、小倉は4勝(通算8勝)とかなり盛り返してきている。ローカルに彼の産駒が出走してきた際は、芝とダートで分けて考える必要もありそうだ。


