
「ポスト・ディープインパクト」時代を迎えた種牡馬界は、群雄割拠の様相を呈している。2025年も種牡馬リーディングにおいては順位の変動が目立つ一年となった。
そこで今回は、2024年にリーディングサイアー上位50位以内だった種牡馬の中から、2025年に大きく順位を伸ばした種牡馬をランキング形式で10頭紹介する。[2/10ページ]
第9位 サトノダイヤモンド
リーディングサイアー:23位 → 16位 (+7)
現役時代には菊花賞と有馬記念を3歳にして制覇し、4歳時には凱旋門賞にも挑戦したサトノダイヤモンド。
同世代のディーマジェスティやマカヒキ、リオンディーズにエアスピネルなどといったライバルとの激闘と、1つ上の先輩であるキタサンブラックとの対決は多くのファンの脳裏に焼きついていることだろう。
2025年は産駒が重賞を2勝。ローディアマントが京都ジャンプステークスを制したことで、同世代の種牡馬では障害重賞のタイトルを一番乗りで獲得した。
彼以外にもオールナットがチャレンジカップを制覇して重賞初制覇を飾ったほか、ビップデイジーやサヴォンリンナが牝馬クラシック戦線をにぎわせた。
また、スズハロームやシンリョクカ、オーロラエックスがG1に出走するなど、大舞台に駒を進める馬が多かった。
産駒が年間に獲得した賞金は初めて10億円を突破し、リーディング順位は前年から7位上昇。ファーストクロップがデビューした2022年以降、着実に数字を上げており、堅実に走るという安定感が出てきている。
ただ、子供たちに速い上がりを使える馬は多くない。そのため究極の瞬発力勝負になるようなレースだとやや劣るような印象も受けるものの、逆に消耗戦などのパワーを要する舞台だと輝く印象が強い。
主要4場では瞬発力が重要視される東京の勝率がかなり低く、小回りで器用さを必要とする中山が抜けて高いというデータも、その成績を裏付けるものとなりそうだ。
一方、京都と阪神の差はそれほどないものの、現役時代に重賞3勝を挙げた京都の方が僅かに勝率は上回っている。
もしかすると、産駒がこの舞台を非常に得意としていたディープインパクトがサトノダイヤモンドの父である、ということも関係しているかもしれない。
血統の面白さも垣間見せるこのデータは頭の片隅に置いておきたいところだ。


