
現在の中央競馬において、年間24レースしか行われない最高峰の舞台・G1。そこで勝ち切ることはすべてのホースマンにとって究極の目標だ。
本記事では、1984年のグレード制導入以降、JRA・G1を勝ち続けてきた歴代調教師たちを、引退・現役を問わず勝利数順にランキング形式で振り返る。[9/10ページ]
第2位:角居勝彦(26勝)
名門の松田国英厩舎などで調教助手として活躍後、2001年に厩舎を開業し、21年に勇退した角居勝彦調教師が、G1通算26勝でトップ2にランクインした。
角居師は、デルタブルースで04年の菊花賞を制し、最初のG1勝ちを果たす。05年にシーザリオでオークス、ハットトリックでマイルCS、不屈のダート王者カネヒキリでジャパンCダートを勝利すると、2011年まで毎年G1馬を輩出。
また、デルタブルースはオーストラリアのメルボルンCを制し、日本調教馬による史上初の快挙を成し遂げた。
2006年に阪神JFで勝利を収めた女傑ウオッカが登場。07年の日本ダービーや、08年と09年の安田記念、08年の天皇賞(秋)、09年のヴィクトリアマイル、ジャパンCとG1計7勝を積み上げた。
2010年には皐月賞と有馬記念を制したヴィクトワールピサ、11年に秋華賞を勝ったアヴェンチュラなどを送り出した。
その後、13年の菊花賞と14年のジャパンCを勝利するエピファネイア、15年の朝日杯FSを勝ったリオンディーズ、19年の皐月賞で優勝を果たしたサートゥルナーリアと、管理馬だったシーザリオの子3頭でG1制覇。最後のG1勝ちは、ロジャーバローズで制した2019年の日本ダービーだった。
将来を嘱望される中、自己都合で21年の調教師生活にピリオドを打った名伯楽の角居師。世界に通用した幾多の名馬を輩出した中身は濃く、管理していた競走馬の子孫たちはもちろん、角居厩舎に携わっていたホースマンの中から、現在も活躍する人馬は多数。
「世界のスミイ」の意志は競馬界に確実に継承されている。


