
現在の中央競馬において、年間24レースしか行われない最高峰の舞台・G1。そこで勝ち切ることはすべてのホースマンにとって究極の目標だ。
本記事では、1984年のグレード制導入以降、JRA・G1を勝ち続けてきた歴代調教師たちを、引退・現役を問わず勝利数順にランキング形式で振り返る。[2/10ページ]
第9位:須貝尚介(15勝)
23年間のジョッキー生活に終止符を打ち、2009年に開業した須貝尚介調教師。騎手時代はG1どころかG3を4勝するに留まったが、調教師として才能が発揮され、これまでG1を15勝積み上げて歴代9位に入った。
最初にG1勝ちを果たしたのは、ゴールドシップだった。破天荒な性格で、ターフに数々の伝説を残し、今も“ゴルシ”の愛称でファンに愛されている名馬。
2012年に皐月賞、菊花賞、そして有馬記念で優勝を果たし、古馬となった13年と14年には宝塚記念連覇を飾った。15年にも天皇賞(春)を勝利し、師に6つのG1勝ちをもたらした。
同時期に須貝調教師が送り出したのが、ジャスタウェイ。13年の天皇賞(秋)でこれまでの惜敗続きがうそのような圧勝劇で“覚醒”し、4連勝で14年の安田記念も制し、JRA・G1を2つ加算した。
また、21年の桜花賞など3つのG1勝ちを収めた白毛のソダシも須貝師が送り出した一頭で、引退後も今なお根強い人気のあるアイドルホースである。
人気と実力を兼ね備えた名馬を送り出してきた須貝師は、2012、13年にそれぞれ阪神JFを制したローブティサージュとレッドリヴェール、2017年のヴィクトリアマイルを勝ったアドマイヤリードを輩出。22年にもドルチェモアで朝日杯FSを制した。
現在59歳と、調教師としての円熟味を増した須貝師が、今後どんな「個性派」を育て上げ、競馬場を沸かすのか興味深い。


