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2017年日本ダービーを制した藤沢和雄調教師(写真中央)
2017年日本ダービーを制した藤沢和雄調教師(写真中央)

現在の中央競馬において、年間24レースしか行われない最高峰の舞台・G1。そこで勝ち切ることはすべてのホースマンにとって究極の目標だ。
本記事では、1984年のグレード制導入以降、JRA・G1を勝ち続けてきた歴代調教師たちを、引退・現役を問わず勝利数順にランキング形式で振り返る。[10/10ページ]

第1位:藤沢和雄(34勝)

 1988年に厩舎を開業し、史上2位となるJRA通算1570勝を挙げた伝説の名伯楽・藤沢和雄調教師が、G1通算34勝で断トツの1位となった。

 藤沢和雄元調教師は、4年間のイギリス留学を経て、野平祐二厩舎などで調教助手として日本競馬界へ参入。調教師デビューを果たしてからは1993年から2009年にかけて6年連続を含む12回の全国リーディングトレーナーとして日本競馬界をけん引した。

 最初のG1勝ちとなったのは外国産馬のシンコウラブリイで制した1993年のマイルCSだった。97年の高松宮杯を制したシンコウキングや、安田記念の覇者タイキブリザード、そして97、98年にマイルCSを連覇し安田記念、スプリンターズSのほか海外G1も制した最強マイラーのタイキシャトルなど外国産馬で着実にG1勝利を積み上げた。

 内国産では、1995年の朝日杯3歳S(現・朝日杯FS)と96年の天皇賞(秋)の勝ち馬バブルガムフェローや、2002年と2003年の天皇賞(秋)&有馬記念を連覇したシンボリクリスエス、04年の秋古馬三冠を達成したゼンノロブロイなどの名馬を送り出した。

 04年にはダンスインザムードで初のクラシック競走制覇となる桜花賞で優勝し、06年に同馬でヴィクトリアマイルを制すことになる。

 その後、G1勝ちから遠ざかってしまう時期を経た2014年にスピルバーグで天皇賞(秋)を制覇すると、16年に阪神JFを勝ったソウルスターリングで翌年のオークスも奪取。翌週、続けざまに18年に天皇賞(秋)を制すレイデオロで待望の日本ダービー優勝を果たした。

 晩年には、2019年の桜花賞や20年の安田記念などG1を6勝した名牝グランアレグリアを輩出。2022年2月をもって定年を迎え、惜しまれつつ現場を退いた。

 集団馬なり調教などで競走馬を鍛える本場イギリス仕込みの「馬優先主義」で残した実績は、国内競馬界に多大な財産を与えたことは疑いようのない事実である。

【了】

【著者プロフィール:TOM】
1977年、神奈川県出身。2012年から競馬関係の仕事に携わっている。サッカー・フットサル、乗馬、旅行、音楽鑑賞が趣味。

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