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佐々木晶三調教師
佐々木晶三調教師

春は新たな出会いの季節であると同時に、別れの季節でもある。競馬界のカレンダーでは、3月から新たな騎手や調教師がデビューするため、勇退する騎手や調教師は2月末に退くことになる。
そこで今回は、2026年に引退する調教師に焦点を当てる。今年は美浦5人、栗東2人の計7人。それぞれの活躍をひとりずつ振り返っていく。[6/7ページ]

※文中のさまざまな記録は、2025年末時点での数字を掲載。

⑥佐々木晶三

生年月日:1956年1月15日
出身:山口県
免許取得年:1994年
所属:栗東
代表馬: キズナ、タップダンスシチー

 6人目は、佐々木晶三調教師。佐々木調教師も騎手出身なのだが、1974年3月の初騎乗で初勝利という、華々しいデビューを飾る。

 それだけでもすごいことなのだが、デビューから5年後の1979年4月に行われた桜花賞では、なんとG1初騎乗で初勝利。重賞勝利の経験もない中で、14番人気のホースメンテスコを見事勝利に導いた。

 騎手としての成績は9年間で通算137勝、2年目以降は1年目の27勝を超えることはできなかったが、桜花賞という大きなタイトルを獲得する騎手生活であった。

 1983年に騎手を引退すると、そこから11年後の1994年に厩舎を開業。これまでに地方での1勝を含む、G1級8勝の実績を挙げている。

 活躍馬が多く、代表馬を1頭に絞ることは難しいが、やはりダービー馬キズナは印象的。管理馬のタップダンスシチーやアーネストリーで主戦を務めた、佐藤哲三騎手が落馬事故によって乗れなくなってしまったことは非常に残念であったが、武豊騎手はこの馬との出会いで見事に復活した。

 現役馬でいうと、やはり2024年の東京ダービーを制したラムジェットに期待がかかる。佐々木調教師の勇退前最後のG1となりそうなフェブラリーステークスでは、国枝調教師のシックスペンスとともに、最後の大一番へと挑む。

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