
春は新たな出会いの季節であると同時に、別れの季節でもある。競馬界のカレンダーでは、3月から新たな騎手や調教師がデビューするため、勇退する騎手や調教師は2月末に退くことになる。
そこで今回は、2026年に引退する調教師に焦点を当てる。今年は美浦5人、栗東2人の計7人。それぞれの活躍をひとりずつ振り返っていく。[5/7ページ]
※文中のさまざまな記録は、2025年末時点での数字を掲載。
⑤南田美知雄
生年月日:1955年9月30日
出身:熊本県
免許取得年:1994年
所属:美浦
代表馬: サペラヴィ、カッツミー
5人目は、南田美知雄調教師。南田調教師も騎手出身であり、騎手時代にはホクトヘリオスの3歳(現2歳)時の主戦騎手として、重賞2勝を挙げる活躍。
そして、そのホクトヘリオスとともにG1初勝利に挑んだ朝日杯3歳ステークス(現朝日杯フューチュリティステークス)では、1番人気に支持されながら惜しくも2着。その前に立ち塞がったのが、同じく今年引退の根本師とメリーナイスのコンビであった。
12年間の騎手生活で通算107勝を挙げて騎手を引退。引退から5年が経った1995年に厩舎を開業した。
南田調教師自身が騎手時代に障害レースに騎乗していたことも関係しているのか、調教師としてはこれまで重賞を3勝しているが、うち2勝が障害重賞である。
ただ個人的に印象的な管理馬は、重賞勝利こそなかったもののオーバースペックという馬。南田調教師と強い繋がりのイメージがあるミルファーム所有の馬であり、岩部騎手とのコンビでデビュー。
素質馬の揃う6月東京の新馬戦で3着となると、福島の未勝利戦を勝利。続く新潟2歳ステークスで道中最後方から上がり最速の脚で追い込むも、惜しくも2着に敗れた。
その後は勝利を挙げることはできなかったが、岩部騎手が重賞勝利に最も近づいたレースとしても、強く印象に残っている。


