
2025年にJRAで行われた平地G1は全24レース。そのうち、前年比で売り上げを減らしたのはホープフルステークスとフェブラリーステークスの2レースのみだった。残る22レースはいずれも売り上げを伸ばしており、今回はその中から特に伸び率の大きかったG1レース上位5つを取り上げていく。[4/5ページ]
第2位 皐月賞
+22.2%(190億6331万5800円→232億8937万7500円)
2025年の全G1レースで、2番目の売り上げアップを果たしたのが、4月20日に行われた皐月賞だった。
売り上げ増の陰には2つの要因があったとみられる。1つ目が、2024年はダノンデサイルがレース直前に出走を取り消していたこと。この影響で約15億円が返還されていた。
2つ目の要因は、2025年の皐月賞がクロワデュノール1強ムードだったことだ。
クロワデュノールは2歳暮れのホープフルSをデビューから無傷の3連勝で完勝。絶対的な“三冠候補”としてぶっつけで皐月賞に駒を進めていた。
ファンは2歳王者を単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持。その支持率は25年の全G1の中で最も高かった。つまり、多くのファンがクロワデュノールの勝利を信じて、同馬の1着付け馬券を買っていたと推測できる。
実際に2025年の皐月賞ではクロワデュノールの単勝に、100万円単位の大口投票が何度もあった。中には1000万円以上の投票も複数あったとみられ、1.5倍のオッズを確実に仕留めに行ったファンが少なくなかったはずだ。
低オッズのクロワデュノールで儲けるには、賭ける金額を増やす必要があったということだろう。
しかし、実際にレースを制したのは3番人気のミュージアムマイルだった。最後の直線でJ.モレイラ騎手のアクションに鋭く反応し、あっという間に大本命馬を置き去りにした。大幅売上増の陰で、大金を失ったファンは少なくなかった。



