
あけましておめでとうございます。本年も競馬チャンネルをよろしくお願いいたします。
2026年は午年。競馬ファンにとっては、これ以上ないほど“縁起のいい一年”となることを期待したい。そこで新年一発目は、これまでの午年に行われた名レースをプレイバック。数ある名勝負の中から、特に印象的な5つを順に紹介していく。[5/5ページ]
⑤2014年 桜花賞
勝ち馬・ハープスター
最後に紹介するのは、2014年の桜花賞。この年の桜花賞で単勝1.2倍という断然の1番人気を集めたハープスターは、ここまで4戦3勝。
レッドリヴェールに阪神JFで敗れていたが、中団からスムーズな競馬をしたレッドリヴェールに対し、馬群をさばいて伸びてきたハープスターがハナ差で惜敗した内容。新潟2歳Sやチューリップ賞のようにスムーズに外へさえ持ち出すことができれば末脚が爆発すると期待されての、単勝1.2倍であった。
対するレッドリヴェールは、阪神JFからのぶっつけとなった臨戦過程が割り引かれた印象で、単勝オッズ7.4倍の2番人気で発走を迎えた。
レースは、押して先手を取りにいったコーリンベリーを外から制して、フクノドリームがハナを切る。ニホンピロアンバーが2番手につけ、コーリンベリーはその後ろ。レッドリヴェールは、阪神JFより後ろの位置どりとなって後方集団を追走。
注目のハープスターはゆっくりとしたスタートから、最後方に構える形となっていた。その間に、前はフクノドリームが大逃げ態勢。後続に10馬身以上のリードを奪って最後の直線へと向かう。
直線入り口では後続と10馬身以上、ハープスターとは20馬身近いリードがあったフクノドリームだったが、そのリードはみるみるうちに詰まっていく。残り100mあたりで先頭はレッドリヴェールに変わり、阪神JFの再現かと思われたが、その外から猛然と伸びてきたのがハープスター。一気にレッドリヴェールとの差を詰め、ゴール前で測ったようにクビ差捕えて勝利。
もちろん上がり3Fは最速の32秒9で、大逃げがあったこともあったが、レース上がりを3秒4も上回る爆発的な末脚を披露。直線だけでの17頭ごぼう抜きはまさに圧巻で、「すごい追い込みが決まったレース」などで度々取り上げられる、歴史に残る追い込みであった。
今回紹介できたのはG1の5レースのみだが、そのほかにも、過去の午年には名レースが数多く揃っている印象を受ける。
同じく午年の今年は、どんな名勝負が繰り広げられるのか。そんなことを考えながら、2026年の競馬を楽しんでいきたい。
【了】
【著者プロフィール:中西友馬】
1993(平成5)年6月18日、神奈川県横浜市生まれ。大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。
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