
あけましておめでとうございます。本年も競馬チャンネルをよろしくお願いいたします。
2026年は午年。競馬ファンにとっては、これ以上ないほど“縁起のいい一年”となることを期待したい。そこで新年一発目は、これまでの午年に行われた名レースをプレイバック。数ある名勝負の中から、特に印象的な5つを順に紹介していく。[3/5ページ]
③1990年 有馬記念
勝ち馬・オグリキャップ
続いて紹介するのは、1990年の有馬記念。この有馬記念は、競馬の枠を飛び越え、ドキュメンタリーなどでも度々取り上げられる名レースである。名手・武豊騎手にとって、有馬記念初制覇を飾ったレースだが、主役はもちろんオグリキャップであった。
オグリキャップは、地方競馬の笠松でデビュー。12戦10勝の戦績で中央競馬に移籍すると、移籍初戦から6連勝。その後連勝こそストップするも、4歳(現3歳)時の有馬記念でG1初制覇。翌年のマイルCSも制して、G1・2勝目を挙げる。
そんなオグリキャップと武豊騎手の出会いは、6歳(現5歳)時の安田記念。単勝1.4倍という断然の支持に応え、初騎乗で勝利を飾ってみせた。
しかしその後、オグリキャップは天皇賞(秋)6着、ジャパンカップ11着と、次第に輝きを失っていく。「オグリキャップは終わった」という声も聞かれる中で迎えたのが、ラストランとなる有馬記念。
その背中には、安田記念以来の騎乗となる武豊騎手の姿があった。ここ2戦の凡走から、オグリキャップは4番人気に甘んじていたが、ファン投票では15万票近くを集めて堂々の第1位。ファンの大きな後押しを受けて、発走を迎えた。
レースは、オサイチジョージがハナを切り、注目のオグリキャップは好位の後ろあたりを追走。人気を集めたホワイトストーンが引っ掛かるようなスローペースで進み、前半1000mの通過は推定64秒前後。そんな中、オグリキャップは馬群の外めでしっかりと折り合い、3角あたりからスルスルと浮上。先行集団の大外につけて4角を回り、最後の直線へと向かう。
直線に入ると、逃げるオサイチジョージの外に並びかけるオグリキャップ。やはり全盛期のような切れ味はないが、武豊騎手の叱咤に応えて必死に前へと出ようとする。
ようやくオサイチジョージを競り落としたところへ、内からホワイトストーン、外からメジロライアンが襲いかかる。しかしこれらの追撃を抑え切り、オグリキャップは先頭でゴール板を駆け抜けた。
レース後に響き渡る、中山競馬場に詰めかけた18万人近くの競馬ファンによるオグリコール。その声に後ろ髪を引かれながら、オグリキャップはターフを去っていった。



