【午年の名レース5選】2026年も歴史的名勝負が生まれる予感!馬にまつわる干支“午年”を振り返る

あけましておめでとうございます。本年も競馬チャンネルをよろしくお願いいたします。
2026年は午年。競馬ファンにとっては、これ以上ないほど“縁起のいい一年”となることを期待したい。そこで新年一発目は、これまでの午年に行われた名レースをプレイバック。数ある名勝負の中から、特に印象的な5つを順に紹介していく。[1/5ページ]
①1978年 春の天皇賞
勝ち馬・グリーングラス
最初に紹介するのは、1978年の春に行われた天皇賞。この時代の競馬と言えば「TTG」。テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラス。1973年生まれの三強として活躍した3頭の頭文字を取った呼称である。
しかし、1977年有馬記念を最後にトウショウボーイが現役を引退。さらにテンポイントは、年明けの日本経済新春杯のレース中に骨折。懸命な治療も実らず、天国へと旅立った。
TTGの中で唯一の現役馬となったグリーングラスは、年明け2戦を使ったのち天皇賞(春)に出走。単勝2.2倍の1番人気に支持されて、発走を迎えた。
レースは、ビクトリアシチーとロングイチーが前を引っ張る展開。好ダッシュを決めたグリーングラスは、その2頭から少し離れた好位のインコースを追走していた。
しかし、1周目のスタンド前で事件は起きる。中団後ろあたりを追走していた2番人気のプレストウコウが、突然制御不能に陥ってしまう。鎧が外れてしまった鞍上の郷原騎手は、天神乗りのような状態となって外に逃避しながら減速。そのまま競走中止を余儀なくされてしまった。
場内もざわめきが起こる中で、先行争いも一気に入れ替わってキングラナークとハッコウオーが前へと浮上。グリーングラスは相変わらず好位を立ち回っていたが、3角手前では持ったままでスルスルと先頭に浮上。ペースはそこまで上がっておらず、残った15頭はほとんど一団のままで4角を回り、最後の直線へと向かう。
直線に入ると、最内にコースを取るグリーングラスと、外を回ってその直後まで迫ってきた3番人気カシュウチカラが内外離れての追い比べ。その内外離れた間を突いて伸びてきたトウフクセダンも含めた3頭での争いとなり、4番手以降は大きく離れた状況。
直線入り口では外のカシュウチカラの脚いろが良く映ったが徐々に形勢は逆転し、グリーングラスが内からもうひと伸びを見せて1馬身差の押し切り勝ち。接戦となった2着争いは、最後に脚が上がったカシュウチカラを、トウフクセダンがアタマ差逆転したところがゴールであった。
勝ったグリーングラスは、天皇賞3度目の挑戦にして悲願の初制覇。TTGとしてライバル関係にあったテンポイントとトウショウボーイが先にターフを去った中、ほかの馬たちに負けるわけにはいかないという、「最後の勇者」の意地を感じる勝利であった。



