HOME » コラム » 5選 » 【低価格で落札されたG1馬5選】これぞ馬主の醍醐味!競馬のロマンが詰まったセリ市 » ページ 2
2000年有馬記念(写真左テイエムオペラオー、右メイショウドトウ)
2000年有馬記念(写真左テイエムオペラオー)

近年の物価高騰の波は競馬界にも押し寄せてきており、セレクトセールでは5億円オーバーの馬もチラホラ。ひと昔前では高額馬であった1億円オーバーの馬は、セレクトセールでは今や珍しくはない。
今回は、セリで比較的低価格ながらも活躍した馬に注目。1000万円前後で購買されながらも、GⅠ制覇を果たした5頭を紹介する。[2/5ページ]

※以下の購買価格は、税抜き価格で表記する。

②テイエムオペラオー

購買価格:1000万円

獲得賞金:18億3518万9000円

 次に紹介するのは、テイエムオペラオー。牧場で一目見たときからこの馬の能力を見抜いていたという、「テイエム」の竹園オーナー。この馬がセリに上場されると、1000万円で落札した。

 ただ、竹園オーナーの熱意とは裏腹に、ほかの馬主には見向きもされなかったテイエムオペラオー。1000万円のワンコールのみで落札され、誰も競りかけてくる人はいなかったという。

 しかしテイエムオペラオーは、のちに「世紀末覇王」と呼ばれる活躍を見せる。竹園オーナーの見立て通り、毎日杯を制して重賞初制覇を飾ったテイエムオペラオーは、クラシック戦線へと駒を進める。

 すると、いきなり皐月賞でアドマイヤベガやナリタトップロードを下してG1初制覇。その後もダービー3着、菊花賞2着と、世代トップクラスの力を示していった。

 しかし、本当の強さを見せたのは、年が明けた2000年。京都記念と阪神大賞典を連勝すると、天皇賞(春)も1番人気に応えて快勝。同期のラスカルスズカやナリタトップロードを寄せつけない横綱相撲での勝利で、皐月賞以来となるG1・2勝目を挙げる。

 続く宝塚記念、秋始動戦の京都大賞典も制して、5連勝で迎えた天皇賞(秋)。新たな同期のライバルであるメイショウドトウとの対決に注目が集まっていたが、先に抜け出したメイショウドトウをあっさりと交わして勝利。

 この勝利で天皇賞春秋制覇を達成するのだが、テイエムオペラオーの勢いはとどまるところを知らない。

 続くジャパンカップでメイショウドトウ、ファンタスティックライトとの激戦を制すと、年末の有馬記念では、いわゆる「オペラオー包囲網」を切り抜けて勝利。この年無敗の8戦8勝を記録し、「世紀末覇王」の名を欲しいままにしたのであった。

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