HOME » コラム » 重賞データ » GⅠ東京大賞典のデータ分析【レースレコード・過去の結果 – 1998年以降 】

GⅠ東京大賞典のデータ分析【レースレコード・過去の結果 – 1998年以降 】

2019年東京大賞典を制した時のオメガパフューム
2019年東京大賞典を制した時のオメガパフューム

芝の総決算が有馬記念ならば、東京大賞典は砂の総決算。1955年に「秋の鞍」の名で始まった同レースは、カウンテスアップやイナリワンなど数多の南関東の名馬を輩出してきた。大井2000mに施行条件が変更され、中央・地方交えた砂の最強馬決定戦としての立ち位置を確立した近年では、ドバイWC勝ち馬ウシュバテソーロ、BCクラシック勝ち馬フォーエバーヤングなど、“世界と戦える砂の名馬”を輩出するスーパーレースとなりつつある。本記事では、過去10年間の傾向を分析するとともに、歴代優勝馬の一覧を振り返る。[1/2ページ]

◯1番人気の成績

勝率:40.0%(4勝)
連対率:70.0%(7回)
複勝率:90.0%(9回)

 東京大賞典における1番人気は、複勝に限れば極めて期待値が高いものとなっており、馬券外となったのは2019年のゴールドドリームのみとなっている。

 近年ではウシュバテソーロ、オメガパフュームら強豪の連覇が目立つが、両者ともに1度目の挑戦では1番人気ではなかった。昨年の王者にして、日本ダート歴代最強馬フォーエバーヤングは今年不在、来年も有馬記念の挑戦がささやかれる中、連覇に向けた第一歩を歩み始めるニュースターは現れるだろうか?

◯3連単の配当傾向

平均値:9,854円
中央値:7,320円
最高値:38,690円(2019年 オメガパフューム)
最低値:790円(2024年 フォーエバーヤング)

 中央・地方交流GⅠの例に漏れず、基本的には荒れないレースだと考えるのが妥当であろう。

 ただ、昨年・一昨年はフォーエバーヤング(1.3倍)、ウシュバテソーロ(1.7倍)という史上まれに見る絶対王者が圧倒的支持を集めていたという特殊要素は考慮したい。

 基本的には上位人気決着が多い同レースであるが、前述の1番人気馬の成績を見ても分かるように、絶対王者不在の年は1番人気が2、3着に敗れることも多く、人気馬決着ながら1万円前後の配当を記録する年も多い。

◯走破タイム傾向(※重・不良を除く)

平均タイム:2分05秒1
最速タイム:2分03秒0(2015年 サウンドトゥルー)
最遅タイム:2分07秒3(2023年 ウシュバテソーロ)

 夏に同条件で実施される帝王賞と比較しても、そこまで大きな違いはない。近年は前述のように世界レベルの馬が参戦してくることも珍しくなくなったが、並みいる名馬たちをもってしてもなお、2010年にスマートファルコンが記録した2分00秒4という驚異のレコードタイムは更新されていない。

◯東京大賞典 馬番別成績(2015〜2024年)

※出走数=各年の頭数に応じた実出走回数。

馬番 出走数 1着 2着 3着 勝率 連対率 複勝率
1 10 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
2 10 0 2 1 0.0% 20.0% 30.0%
3 10 0 1 1 0.0% 10.0% 20.0%
4 10 1 0 1 10.0% 10.0% 20.0%
5 10 3 0 3 30.0% 30.0% 60.0%
6 10 1 0 1 10.0% 10.0% 20.0%
7 10 1 0 0 10.0% 10.0% 10.0%
8 10 0 1 0 0.0% 10.0% 10.0%
9 10 2 1 1 20.0% 30.0% 40.0%
10 9 0 1 0 0.0% 11.1% 11.1%
11 8 1 0 0 12.5% 12.5% 12.5%
12 8 0 1 1 0.0% 12.5% 25.0%
13 8 1 2 0 12.5% 37.5% 37.5%
14 7 0 1 1 0.0% 14.3% 28.6%
15 4 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
16 3 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
1 2