2011年に発売が開始され、毎週実施されている「WIN5」。ルールはシンプルで、指定された5つのレースすべてで、1着馬を当てるというものだ。 難易度は高いが、的中した時のリターンは大きく、2025年は現時点で、1億円超が7回出ている、まさに夢馬券。今回はそんなWIN5で、2025年12月14日終了時点の歴代払戻金ランキングを紹介する。[8/10ページ]

【第3位】4億8178万3190円（2021年1月11日）

■4人気→5人気→14人気→3人気→5人気

　この年は京都競馬場の改修工事により1月から中京開催が行われ、さらに新型コロナウイルスの影響で無観客開催と、例年と全く違った新春競馬の幕開けとなっていた。

　その2週目、当時のWIN5史上最高額の払い戻しが記録される。最初の2レースは4,5番人気が勝利し、そこまでの波乱とはなっていなかったが、3レース目の寿ステークスで16頭立て14番人気のツーエムアロンソが勝利した。

　1番人気のパラスアテナ、2番人気のダノンマジェスティの2頭が人気を分け合っていたこともあり、ここで多くの人が脱落。残り票数は6万2422票から187票まで一気に減少した。

　さらに4レース目のフェアリーステークスは3番人気のファインルージュが勝利したものの、ここは1番人気のテンハッピーローズがやや抜けた支持を受けていたため、100票以上がはずれ馬券となった。

　そして、残り24票で迎えたラストのすばるステークスは、5番人気のテイエムサウスダンが勝利し、残った票数はたった1票。払戻は当時最高の4億8178万3190円となった。

　ちなみに、この時敗れたテンハッピーローズがフェアリーステークスを勝利していた場合、払い戻しの想定は4023万と大きく下落しており、間違いなく彼女が敗れたことがここまで配当を跳ね上げた一つの要因となっている。

　そんなテンハッピーローズが3年後、今度は逆にブービー人気でG1の舞台を勝利し、億を超える配当を記録するきっかけとなるのだから、やはり競馬は面白い。