今年もいよいよ年の瀬を迎え、競馬界にとって年末の風物詩である、有馬記念が近づいてきた。今年のファン投票1位はレガレイラで、得票数はなんと60万票超。昨年のドウデュースの記録を更新し、歴代最多得票を獲得した。
ということで今回は、有馬記念連覇に挑んだ馬たちをピックアップ。連覇を達成した馬も惜しくも敗れてしまった馬も含めて、印象的だった5頭を順に紹介する。[4/5ページ]

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④シンボリクリスエス

　次に紹介するのは、シンボリクリスエス。本格化前の3歳前半は取りこぼしも多かった馬だが、ダービーでタニノギムレットの2着となったのちに、夏を越えて一気に本格化。

　菊花賞ではなく天皇賞(秋)に出走すると、古馬勢を撃破して勝利。続くジャパンカップでも日本勢最先着の3着に入り、2002年の有馬記念へと駒を進めていた。

　天皇賞(秋)とジャパンカップで日本馬に先着を許していない戦績から、この馬が1番人気濃厚かと思われたが、まさかの2番人気。

　この年の1番人気はデビューから6戦6勝、2002年下半期の話題を総なめにしていた3歳牝馬ファインモーション。同世代ではあるが、シンボリクリスエスとは初対戦であった。

　レース前の注目度はファインモーションに譲った形のシンボリクリスエスであったが、レースでは大金星目前だったタップダンスシチーをゴール寸前で交わしての勝利。名手ペリエは、ジャパンカップと同じ過ちは犯さなかった。

　それから1年が経った、2003年の有馬記念。くしくも前年と同じく、天皇賞(秋)を勝利、ジャパンカップ3着で有馬記念を迎えたシンボリクリスエスは、これがラストラン。

　しかし前年と違うのは、ジャパンカップでタップダンスシチーとザッツザプレンティに先着されていたこと。

　特にタップダンスシチーには特にタップダンスシチーにはジャパンカップで9馬身差の圧勝を許していたが、この有馬記念では逆に、シンボリクリスエスが2着に9馬身の差をつける圧勝。史上4頭目となる有馬記念連覇を達成し、有終の美を飾った。