
今年もいよいよ年の瀬を迎え、競馬界にとって年末の風物詩である、有馬記念が近づいてきた。今年のファン投票1位はレガレイラで、得票数はなんと60万票超。昨年のドウデュースの記録を更新し、歴代最多得票を獲得した。
ということで今回は、有馬記念連覇に挑んだ馬たちをピックアップ。連覇を達成した馬も惜しくも敗れてしまった馬も含めて、印象的だった5頭を順に紹介する。[2/5ページ]
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②オグリキャップ
次に紹介するのは、オグリキャップ。いわゆる「第二次競馬ブーム」の中心にいたオグリキャップは、笠松競馬場でデビューを果たし、3歳春に中央へと移籍。
移籍後も笠松時代からの連勝が続いていたが、迎えた天皇賞(秋)で、同じく連勝を続けていた1歳上のタマモクロスとの「芦毛頂上決戦」に敗戦。連勝は14でストップした。続くジャパンカップでもベイザバトラーとタマモクロスに敗れて3着となって迎えたのが、1988年の有馬記念。
タマモクロスとの3度目の対戦に加えて、同学年のサッカーボーイやスーパークリークとは初対戦。豪華メンバーによる年末の最強馬決定戦となったこの年の有馬記念を制したのは、オグリキャップ。テン乗りとなった岡部幸雄騎手の見事な進路取りによって距離ロスをなくし、大外を回ったタマモクロスとの競り合いを制した。
それから1年が経った、1989年の有馬記念。連覇を目指して再びこの舞台へと戻ってきたオグリキャップは、単勝1.8倍の1番人気。2番人気は、前年の有馬記念では失格の憂き目を見た、同学年のスーパークリーク。
天皇賞(秋)ではスーパークリークが勝利し、ジャパンカップではオグリキャップが先着。秋3度目の対戦となった有馬記念は2強対決の様相だったが、このレースを制したのはイナリワン。
直線に入ってすぐにオグリキャップを交わしたスーパークリークが押し切りを図るも、ゴール前でイナリワンがハナ差捕らえての勝利であった。
秋6戦目が堪えたのか5着に敗れたオグリキャップであったが、翌年の有馬記念では有終の美を飾る勝利を挙げたのであった。



