G1香港マイルのデータ分析【日本調教馬の歴代成績・過去10年の傾向 – 1993年以降 】
香港カップ、香港スプリント、香港ヴァーズとともに、「香港国際競走」で実施されている複数のG1競走の一角を担う香港マイルは、シャティン芝1600mの条件で実施されている。過去にはエイシンプレストン、ハットトリックなどの日本馬が制したことで知られる同レースだが、近年は香港勢の台頭もあり、日本馬の勝利は10年でわずか2勝に留まる。本記事では、過去10年間の傾向を分析するとともに、日本馬による同レースの挑戦の歴史を振り返る。[1/2ページ]
過去10年の傾向(2015〜2024年)

香港マイル 国別成績(過去10年:2015〜2024)
| 調教国 | 優勝回数 | 優勝馬(開催年) |
|---|---|---|
| 香港 | 8回 | ヴォイッジバブル (2024) ゴールデンシックスティ (2023, 2021, 2020) カリフォルニアスパングル (2022) ビューティージェネレーション (2018, 2017) ビューティーオンリー (2016) |
| 日本 | 2回 | アドマイヤマーズ (2019) モーリス (2015) |
かつては日本馬のみならず、ヨーロッパ、オーストラリアなどの国々からも優勝馬が出ていた同レースだが、近年はゴールデンシックスティなど、地元香港の強豪馬の存在により、遠征馬の勝利は日本が10年でわずか2勝をおさめるに留まる。
今年も31年振り史上2頭目の香港三冠を達成した強豪ヴォイッジバブルが“香港総大将”として、そして連覇を目指して出走を予定しており、遠征馬の前に立ちはだかることが予想される。
概して、遠征馬にとっては香港スプリントに次ぐ難しさのレースであると言えるだろう。
◯1番人気の成績(香港マイル:過去9走)
勝率:55.6%
連対率:66.7%
複勝率:77.8%
直近10年、JRAによって馬券発売が行われた9回の競走において、1番人気の勝率は比較的高い。この背景には、ゴールデンシックスティなど、香港の圧倒的なチャンピオンズホースが同レースに出走してくることが多いことがあるだろう。
馬券購入の際は、実績豊富な地元人気馬の存在を軽視しないようにしたい。
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