HOME » コラム » ランキング » 【高齢馬G1勝利トップ10】もう終わったとは言わせない!成熟の極みに達した名馬たち » ページ 9

今年のスプリンターズSで、ウインカーネリアンがG1初制覇。8歳馬のJRA・G1制覇は、外国馬や京都で行われたJBCスプリントを除けば、3例目の快挙であった。そこで今回は、グレード制導入後のJRA・G1高齢馬勝利ランキングを作成した。劇的勝利となったウインカーネリアンは何位にランクインしているのだろうか。[9/10ページ]

第2位 ウインカーネリアン

■8歳9月 スプリンターズS

2025年スプリンターズSを制したウインカーネリアンと三浦皇成騎手
2025年スプリンターズSを制したウインカーネリアンと三浦皇成騎手

 第2位にランクインしたのは、先日のスプリンターズSを制したのが記憶に新しい、ウインカーネリアン。

 3歳秋から主戦となり、スプリンターズS終了時点でウインカーネリアンのキャリア33戦のうち、24戦の手綱を執っている三浦皇成騎手にとっても、デビュー18年目、127回目のG1騎乗でついに迎えたJRA・G1初制覇であった。

 ルーキーイヤーの2008年に91勝を挙げ、レジェンド武豊騎手の持つ新人最多勝利記録を塗り替えた華々しいデビュー。

 デビュー5ヶ月で重賞初制覇を飾り、デビュー年のスプリンターズSでG1初騎乗。誰もがすぐにでもG1を勝つだろうと思っていたことだろう。

 それだけ世間の期待を集めたからこそ、三浦騎手にのしかかる重圧は相当のものだったに違いない。

 後輩が次々とG1制覇を果たす中、自分だけG1を勝てないもどかしさに諦めようと思ったことも何度もあると、スプリンターズSの勝利騎手インタビューで語っていた。

 苦楽を共にしたお手馬であり、自身の所属である鹿戸厩舎のウインカーネリアンでのG1勝利は、これまで何度も苦杯を舐めていた悔しさを全て帳消しにするほどの喜びであったに違いない。

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