HOME » コラム » ランキング » 【高齢馬G1勝利トップ10】もう終わったとは言わせない!成熟の極みに達した名馬たち » ページ 8

今年のスプリンターズSで、ウインカーネリアンがG1初制覇。8歳馬のJRA・G1制覇は、外国馬や京都で行われたJBCスプリントを除けば、3例目の快挙であった。そこで今回は、グレード制導入後のJRA・G1高齢馬勝利ランキングを作成した。劇的勝利となったウインカーネリアンは何位にランクインしているのだろうか。[8/10ページ]

第3位 キンシャサノキセキ

■8歳3月 高松宮記念

2011年高松宮記念を制したキンシャサノキセキ
2011年高松宮記念を制したキンシャサノキセキ

 第3位にランクインしたのは、キンシャサノキセキ。この馬に関しては、今回ランクインした10頭の中で唯一の南半球産馬。

 南半球産は北半球産と比較して約半年後に誕生しているため、2〜3歳時は成長度合いに差が出ることが多い。それを補うために、斤量は同世代の馬に比べて軽くなっている。

 しかし、それを差し引いても半年の差は大きく、南半球産馬が活躍するのは古馬となってからの方が多い。

 キンシャサノキセキも、3歳時からNHKマイルカップで3着に入るなど、世代トップクラスの実績を残していたが、G1初制覇は7歳時の高松宮記念。さらには、引退レースとなった翌年の高松宮記念でも勝利を収め、7〜8歳でG1を連覇してみせた。

 重賞7勝のうち6勝を6歳秋以降に挙げた、キンシャサノキセキ。南半球産馬としてのJRA・G1制覇や高松宮記念の連覇など、史上初の快挙を次々と成し遂げた。

 まさに“名は体を表す”、文句なしの遅咲きスプリンターであった。

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