HOME » コラム » ランキング » 【高齢馬G1勝利トップ10】もう終わったとは言わせない!成熟の極みに達した名馬たち » ページ 5

今年のスプリンターズSで、ウインカーネリアンがG1初制覇。8歳馬のJRA・G1制覇は、外国馬や京都で行われたJBCスプリントを除けば、3例目の快挙であった。そこで今回は、グレード制導入後のJRA・G1高齢馬勝利ランキングを作成した。劇的勝利となったウインカーネリアンは何位にランクインしているのだろうか。[5/10ページ]

第6位 タップダンスシチー

■7歳6月 宝塚記念

2004年宝塚記念を制した時のタップダンスシチー
2004年宝塚記念を制した時のタップダンスシチー(写真右)

 第6位にランクインしたのは、タップダンスシチー。重賞初制覇が5歳秋と遅かったにも関わらず、年末の有馬記念ではシンボリクリスエスに半馬身差まで肉薄しての2着。

 さらにその翌年には、雨中のジャパンカップで9馬身差の圧逃劇を見せるなど、急激な成長力を見せたタップダンスシチー。

 逃げ馬であるため、実績を残して人気を背負えばもちろん警戒され、なかなか楽な競馬はさせてもらえなくなる。実際に、ジャパンカップ直後の有馬記念では、逃げる競馬ができずに8着大敗となってしまった。

 しかしそれさえも克服してみせたのが、7歳で迎えた2004年の宝塚記念。ローエングリンがハナを切って前半1000m58秒5のハイラップを刻む中、タップダンスシチーは逃げることができず、序盤は3番手。

 そして、向正面で早くも先頭へと立つ強気の競馬を見せると、苦しい展開ながらも後続に2馬身の差をつけて勝利した。

 レースごとの賞金が大きく増額しているにも関わらず、タップダンスシチーは2025年現在で外国産馬唯一の10億円ホース。外国産馬歴代獲得賞金ランキングで、いまだトップに君臨している名馬である。

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