HOME » コラム » ランキング » 【高齢馬G1勝利トップ10】もう終わったとは言わせない!成熟の極みに達した名馬たち » ページ 4

今年のスプリンターズSで、ウインカーネリアンがG1初制覇。8歳馬のJRA・G1制覇は、外国馬や京都で行われたJBCスプリントを除けば、3例目の快挙であった。そこで今回は、グレード制導入後のJRA・G1高齢馬勝利ランキングを作成した。劇的勝利となったウインカーネリアンは何位にランクインしているのだろうか。[4/10ページ]

第7位 トロットサンダー

■7歳6月 安田記念

1996年安田記念を制した時のトロットサンダー
1996年安田記念を制した時のトロットサンダー(写真手前)

 第7位にランクインしたのは、トロットサンダー。デビューは地方競馬の浦和であったが、その時期はJRAでいうと未勝利戦が終わる直前の4歳(現3歳)7月。

 周りと比較すると遅いデビューであったが、そのデビュー戦から5連勝。5歳(現4歳)初戦で2着となって連勝はストップしたが、その後も長期休養を挟みながらも3連勝を果たし、浦和9戦8勝の成績でJRAへと転入することとなった。

 当然芝のレースも初めてであったが、3戦2勝でオープン入り。再び1500万下(現3勝クラス)へと降級になったのち、再び上がったオープンでの初勝利は、7歳(現6歳)秋のアイルランドトロフィーであった。

 ここまでにかなりの時間を要したが、続くマイルCSではピコーペガサスやヒシアケボノを撃破して、G1初制覇。重賞も勝ったことがなく、G1初出走の地方出身馬が、一気にマイル王者まで駆け上がった。

 そして翌年の安田記念では、前哨戦の京王杯SCで先着を許していたハートレイクやタイキブリザードなどが出走していたが、後方待機策から大外を鋭く伸びてハナ差の勝利。2着のタイキブリザードとは、わずか14センチ差であった。

 この勝利でトロットサンダーは、秋春マイルG1連覇を達成。それと同時に、グレード制導入後で日本調教馬初となる、8歳(現7歳)馬のG1制覇という快挙も成し遂げた。

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