大いに盛り上がったジャパンCが終わり、今週末は中京競馬場でダート王を決めるチャンピオンズCが行われる。今回は、チャンピオンズCに出走予定の16頭を管理するJRA調教師の2020年以降の成績を調査。ダートと芝の勝ち鞍の数を比較し、ダートレースの勝ち鞍が占める割合の多い5つの厩舎をランキング形式で紹介していく。[3/5ページ]
第3位 寺島良厩舎
■64.5%(ダート109勝、芝60勝)

今年が開業10年目の寺島良厩舎。3年目に27勝を挙げて以降、コンスタントに年間30勝前後をマークしつづけている。
2020年以降に169勝を挙げているが、そのうち109勝がダートでのもの。これまで管理した賞金上位の馬を見ても、キングズソードとキングズガード兄弟はじめ、今年6月のスレイプニルSを勝ったクールミラボーなどダートを主戦場とする馬が多い印象だ。
ただ、芝でもステイヤーズS勝ちのディバインフォースや、日経新春杯2着のミスマンマミーアなど個性派を管理しており、決してダートだけに偏っているわけではない。
そんな寺島厩舎が今週末のチャンピオンズCに送り込むのが、ダート重賞を3勝しているセラフィックコールだ。
同馬は3歳の2月のデビュー戦を8馬身差で完勝すると、破竹の勢いで5連勝。重賞初挑戦となった2023年のみやこSでのちにG1を勝つペプチドナイルらを一蹴。砂の世界に新星誕生と騒がれた。
6連勝を懸けて臨んだチャンピオンズCは10着に沈み初黒星を喫すると、その後はダイオライト記念を2連覇しているものの、それ以外のレースはすべて5着以下という波の激しさを見せている。
G1では【0-0-0-4】と、一歩足りない印象もあるが、過去2年のチャンピオンズCに関しては、どちらも外々を回らされる不本意な競馬。
1800mの距離と左回りは条件的にも合っているはずだ。立ち回りひとつで、寺島厩舎に待望のJRA・G1初勝利をもたらしてもおかしくないだろう。



