大いに盛り上がったジャパンCが終わり、今週末は中京競馬場でダート王を決めるチャンピオンズCが行われる。今回は、チャンピオンズCに出走予定の16頭を管理するJRA調教師の2020年以降の成績を調査。ダートと芝の勝ち鞍の数を比較し、ダートレースの勝ち鞍が占める割合の多い5つの厩舎をランキング形式で紹介していく。[2/5ページ]
第4位 田中博康厩舎
■62.7%(ダート116勝、芝69勝)

39歳にして開業8年目を迎えた田中博康厩舎。騎手時代は12年間で通算129勝に終わったが、調教師としてはすでに2倍に迫る227勝を挙げている。
すでに12個のJRA重賞タイトルを手中に収めている田中博厩舎もやはり、活躍馬の多くがダートを主戦場にしている。その証拠に2020年以降に挙げた185勝のうち62.7%に当たる116勝がダートでのものだ。
そんな田中博厩舎の存在感を押し上げたのが、2023-24年のチャンピオンズCを連覇レモンポップである。国内では無類の強さを誇り、中央・地方のG1は6戦6勝と完璧な走りを見せた。
田中博厩舎には、他に今年のJBCクラシックを制したミッキーファイトがいて、美浦の名門厩舎への階段を着実に上っている。
今週末のチャンピオンズCにも楽しみな1頭を送り込む。それは上位人気が予想される、3歳牡馬のナルカミだ。レモンポップと同じゴドルフィンの所有馬で、偉大な先輩と同じくパワフルな先行力が持ち味。
春のダートクラシック路線には間に合わなかったが、9月の不来方賞を勝利すると、続くジャパンダートCを制してナチュラルライズの三冠を阻止した。
これまで6戦5勝とまだ底を見せていないナルカミだが、唯一7着に大敗した舞台が今回と同じ中京1800mだった。その後の充実ぶりから度外視していい一戦とも考えられるが、田中博調教師に秘策はあるのか。
厩舎の3連覇がかかる一戦でどのようにナルカミを仕上げてくるのか。ダート界のスゴ腕発揮に期待したい。



