HOME » コラム » ランキング » 【冬の重賞に強い騎手トップ5】ワーストは“寒がり”?なフランス人…断然トップは26歳のホープ » ページ 5

12月に入って、これから日中の冷え込みも厳しくなる季節を迎える。寒さに強いサラブレッドには過ごしやすい時期だが、薄手の勝負服を身にまとう騎手にとっては厳しい季節といえるだろう。そこで今回は、春、夏、秋に比べて、冬の重賞で結果を残している騎手を5人紹介したい。[5/6ページ]

条件:2020年1月以降の平地重賞において、冬(12月から2月)とそれ以外の季節(3月~11月)の各騎手の勝率を比較。勝率差が大きい騎手5人をピックアップした。
対象としたのは、同期間中の冬の重賞で30回以上騎乗している35人の現役騎手。
※気象庁が定義する冬季(12月~2月)に基づく。

【第1位】西村淳也(+12.4ポイント)

■冬の重賞勝率16.2%、春~秋の重賞勝率3.8%

西村淳也騎手
西村淳也騎手

 8年目の26歳、西村淳也騎手が2位に大差をつけて1位に輝いた。

 ルガルとのコンビで制した昨年のスプリンターズSを含めてすでに重賞を12勝している西村淳騎手だが、実にその半数を12月から2月に挙げている。

 2020年以降の3月から11月の重賞成績は159戦6勝で、勝率はわずか3.8%。ところが、西村淳騎手は寒さが厳しくなる時期に調子を上げ、12月からの3か月間は37戦6勝の好成績。勝率はなんと16.2%にも上る。

 直近の重賞3勝も冬の季節だった。昨年12月のターコイズSをアルジーヌで制すと、今年1月の日経新春杯をロードデルレイで、2月のきさらぎ賞をサトノシャイニングで勝利する固め打ちを見せた。

 その後は落馬による負傷もあり、4月から9月まで約5か月間の戦線離脱を強いられたが、きさらぎ賞の勝利を最後に、重賞は目下24連敗中。得意の季節に入り、悪い流れを変えたいところだろう。

 今年の鳴尾記念では、G1ウイナーのドゥラエレーデと初コンビが予定されている。同馬にとって久々となる芝のレースで、“冬男”の一発があってもおかしくない。

 また、来週末には、アルテミスS3着のタイセイボーグと阪神JFに向かう。厳しい寒さとなるようなら、自身2度目のG1制覇も見えてくるだろう。

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