12月に入って、これから日中の冷え込みも厳しくなる季節を迎える。寒さに強いサラブレッドには過ごしやすい時期だが、薄手の勝負服を身にまとう騎手にとっては厳しい季節といえるだろう。そこで今回は、春、夏、秋に比べて、冬の重賞で結果を残している騎手を5人紹介したい。[4/6ページ]
条件:2020年1月以降の平地重賞において、冬(12月から2月)とそれ以外の季節(3月~11月)の各騎手の勝率を比較。勝率差が大きい騎手5人をピックアップした。
対象としたのは、同期間中の冬の重賞で30回以上騎乗している35人の現役騎手。
※気象庁が定義する冬季(12月~2月)に基づく。
【第2位】川田将雅(+6.4ポイント)
■冬の重賞勝率23.8%、春~秋の重賞勝率17.4%

現役屈指の“勝てるジョッキー”川田将雅騎手も寒い時期に結果を残している一人だ。
ジャンタルマンタルで制した今年のマイルCSを含めて2020年以降に重賞を68勝している川田騎手。そのうちの19勝を12月から2月の厳冬期に挙げている。
冬とそれ以外の季節の勝率を比べると、前者が23.8%(80戦19勝)で、後者は17.4%(281戦49勝)。もちろん季節にかかわらず高い勝率を記録しているが、やはり寒い時期が突出している。
今回の企画で対象となった35人のジョッキーの中で、勝率20%台は川田騎手だけである。
特に勝負強さが目立つのは、12月に行われる3つの2歳G1。2020年以降の成績は【5-1-0-2】と圧倒的で、昨年もアドマイヤズームとのコンビで朝日杯FSを制している。
先月30日のジャパンCは、10番人気の伏兵アドマイヤテラとのコンビで臨んだが、スタート直後にあえなく落馬。12月に入りツキを変えられるか、得意の冬場に固め打ちと行きたいところだ。
今年のチャンピオンズCにはG1・2勝の実績馬ウィルソンテソーロと挑む。さらに阪神JFは良血ギャラボーグとのコンビを予定。1勝馬のため、おそらく抽選対象となりそうだが、出走してくれば侮れない1頭となりそうだ。



