HOME » コラム » 5選 » 【3歳馬が制覇したチャンピオンズカップ 5選】若きダート王が爆誕!異次元の才能をプレイバック » ページ 4

JRAで行われるダートG1は年間2つしか行われないこともあり、注目度の高いチャンピオンズカップ。特に今年の第1回特別登録では3歳馬が2頭登録しており、古馬勢との力関係も気になる。そこで今回は、チャンピオンズカップ(ジャパンカップダート時代も含む)で3歳馬が優勝した瞬間をプレイバック。5つのレースを順に紹介する。[4/5ページ]

④2018年 ルヴァンスレーヴ

2018年チャンピオンズカップを制した時のルヴァンスレーヴ
2018年チャンピオンズカップを制した時のルヴァンスレーヴ

 2000年に創設され、東京ダート2100mを舞台に第1回が開催されたジャパンカップダートは、2008年の第9回から阪神ダート1800mへと舞台を変更。

 さらに2014年の第15回からは舞台を中京ダート1800mへと移し、レース名もチャンピオンズカップへと生まれ変わった。そして、チャンピオンズカップとなってから初となる3歳馬の勝利が、2018年のルヴァンスレーヴであった。

 ルヴァンスレーヴは、デビューから3戦3勝で全日本2歳優駿を制覇。3歳初戦の伏竜Sこそドンフォルティスの2着に敗れたが、武蔵野Sとジャパンダートダービーを連勝。古馬との初対戦となったマイルCS南部杯でもゴールドドリームとの一騎打ちを制して3連勝を飾っていた。

 その勢いそのままに出走したチャンピオンズカップでは、古馬勢を抑えて単勝1.9倍という断然の1番人気に推され、発走を迎えた。

 レースは、最内枠からアンジュデジールがハナを切り、2番枠だったルヴァンスレーヴは枠なりに2番手へとつける。先行争いが激しくならずにスンナリと隊列が決まったことによってペースは落ち着き、前半1000mの通過は61秒9とゆったりとした流れ。

 ルヴァンスレーヴは外枠勢のヒラボクラターシュとインカンテーションにかぶされながらも、好位の内でジッとしたまま4角を回り、最後の直線へと向かう。

 直線に入ると、逃げるアンジュデジールと追いかけるヒラボクラターシュとの間にスペースができ、ルヴァンスレーヴは迷わずその隙間に馬体を入れる。それと同時に外からサンライズソアも伸びてくるが、残り200mで並んでいた2頭からジリジリと内のルヴァンスレーヴが前に出る。最後は後続を2馬身半離しての快勝。

 そして脚いろが若干鈍ったサンライズソアに迫ってきたのが、道中は離れた最後方にいたウェスタールンド。内ラチぴったりを回ってルヴァンスレーヴの進路をたどるように伸びてきて、最後はサンライズソアをクビ差交わして2着に上がった。

 勝ったルヴァンスレーヴは、これからのダート界を背負って立つ存在になると思われたが、その後は脚部不安もあって、勝利を挙げることができずに現役を引退。ダート種牡馬として、JRAだけでなく地方競馬からも重宝される存在となっている。

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