HOME » コラム » 5選 » まさか、こんな子が生まれるなんて…思わず唸る血統のサプライズ【父と子でタイプが違う馬 5選】 » ページ 4

競馬は、代々受け継がれる血統のドラマが魅力のひとつである。長年競馬を見ていく中で、好きな馬の子どもを応援したり、夢の配合に胸を躍らせ、POGや一口馬主で楽しむ人も少なくないだろう。そこで今回は、あえて父と子でタイプの“違う”親子に注目。父と子で色々な違いがありながらも、共に活躍した5組を紹介していく。[4/5ページ]

④オルフェーヴルとウシュバテソーロ

オルフェーヴル(写真左)とウシュバテソーロ(写真右)
オルフェーヴル(写真左)とウシュバテソーロ(写真右)

 史上7頭目となるクラシック3冠を達成したオルフェーヴル。オルフェーヴルの印象的なレースといえば、3冠達成のほかにも、凱旋門賞2年連続2着や引退レースでの8馬身差圧勝+ウインバリアシオンとのワンツーなどが印象に残っているが、やはり避けて通れないレースは阪神大賞典。

 元々、レース後に池添騎手を振り落とすなど、気性の強さを能力に転化していたオルフェーヴルの特徴が、ついにレース中に出てしまったのが阪神大賞典。逆にあの2着で無尽蔵のスタミナも証明したわけだが、オルフェーヴルを語る上で気性の荒さは大きな特徴となっている。

 そしてその気性は産駒にも受け継がれており、初年度産駒の1頭で父に産駒重賞初制覇をプレゼントしたロックディスタウンは、NHKマイルカップのパドックで急に立ち上がって背中から転倒。能力の高さとともに、気性の荒さも受け継ぐ産駒は存在した。

 そんな中、色々な面で父と違ったタイプだったのが、オルフェーヴル第3世代のウシュバテソーロ。この馬も最初はオルフェーヴル産駒らしく、気性の難しさが出世を妨げているような馬であった。

 しかし、条件戦で徐々に力をつけていくうちにその気性難も解消。そして時を同じくして、5歳春に初のダート戦へと挑戦すると、のちのフェブラリーS覇者ペプチドナイルを4馬身突き離す圧勝。

 ここからは、芝のレースでは決め手不足で勝ち切れなかったのが嘘のように、トントン拍子に出世。

 その年の年末には、東京大賞典を制してG1初制覇を飾る。さらに翌年には川崎記念の勝利をステップにして、ドバイWCに挑戦。道中最後方追走から、全馬をごぼう抜きして快勝。

 ダートで行われたドバイWCでは、日本馬初制覇を飾った。ウシュバテソーロはその後も世界の舞台で活躍を続け、今年引退を迎えるまでに25億円超の賞金を獲得した。

 父オルフェーヴルが年齢を重ねてもやんちゃだった中、更生(?)を果たして活躍したウシュバテソーロ。芝とダートでフィールドも大きく違ったが、ともに世界の舞台で日本馬の悲願に挑戦した名馬であった。

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