HOME » コラム » 5選 » まさか、こんな子が生まれるなんて…思わず唸る血統のサプライズ【父と子でタイプが違う馬 5選】 » ページ 3

競馬は、代々受け継がれる血統のドラマが魅力のひとつである。長年競馬を見ていく中で、好きな馬の子どもを応援したり、夢の配合に胸を躍らせ、POGや一口馬主で楽しむ人も少なくないだろう。そこで今回は、あえて父と子でタイプの“違う”親子に注目。父と子で色々な違いがありながらも、共に活躍した5組を紹介していく。[3/5ページ]

③ディープインパクトとグランアレグリア

ディープインパクト(写真左)とグランアレグリア(写真右)
ディープインパクト(写真左)とグランアレグリア(写真右)

 競走馬としての実績はもちろん、種牡馬としてもさまざまな記録を塗り替え続けているディープインパクト。もちろんG1を勝利した産駒もかなり多く、現時点で40頭以上のJRA・G1馬を輩出している。

 しかしその産駒たちは、ディープインパクト自身が現役時代にG1勝利を果たした、芝2000〜3200mのG1を勝利している馬がほとんど。これだけの活躍馬を輩出しているにも関わらず、ダートのG1勝ち馬はなしで、短距離馬もほとんどいない。

 同じく無敗の3冠馬となったコントレイルや、牝馬3冠を達成したジェンティルドンナなど、クラシックディスタンスで活躍を果たした馬が非常に多いのが特徴的である。

 逆に言うとこれはディープインパクトの影響力の強さを表しており、例えば一口馬主やPOGなどでクラシックを目指す馬を取りたい人からすれば、かなり分かりやすくありがたい種牡馬であった。

 そんなディープインパクトが輩出した、数少ないタイプの違う馬が、グランアレグリア。母はアメリカの芝G1馬タピッツフライという良血馬であるグランアレグリアは、マイルの新馬戦を1分33秒6という好時計で制してデビューすると、4戦続けてマイル戦に出走して桜花賞を勝利。

 さらに3歳の年末に阪神カップで初の1400mで圧勝すると、翌年は安田記念、スプリンターズS、マイルCSと G1タイトルを3つ獲得。マイルだけでなくスプリント路線も制圧し、翌年の中距離挑戦へと繋げた。

 しかし、翌年2度挑戦した中距離G1は④、③着。G1通算6勝のうち5勝がマイルの距離によるもので、マイラーであることは言わずもがなだが、中距離寄りというよりはスプリント寄りのマイラーであった。

 距離適性にタイプの違いは見られたが、唯一のスプリントG1勝利となったスプリンターズSは、絶望的な位置どりからレース上がりを1秒9上回る鬼脚での差し切り勝ち。レースの勝ち方には、やはり父の面影を感じるものがあった。

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