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競馬は、代々受け継がれる血統のドラマが魅力のひとつである。長年競馬を見ていく中で、好きな馬の子どもを応援したり、夢の配合に胸を躍らせ、POGや一口馬主で楽しむ人も少なくないだろう。そこで今回は、あえて父と子でタイプの“違う”親子に注目。父と子で色々な違いがありながらも、共に活躍した5組を紹介していく。[2/5ページ]

②ゴールドアリュールとナランフレグ

ゴールドアリュール(写真左)とナランフレグ(写真右)
ゴールドアリュール(写真左)とナランフレグ(写真右)

 次に紹介するのは、まさにこのテーマにうってつけの、ゴールドアリュールとナランフレグの組み合わせ。

 父ゴールドアリュールは、ダートで連勝してオープンまで上がったにも関わらず、芝で行われたダービーで5着に健闘したという異色の経歴の持ち主。

 その後はダート路線へと活躍の場を戻し、同世代のアドマイヤドンとともにダート界を牽引してG1級4勝を挙げた。まだまだ競走馬として全盛期であるはずの4歳夏に、ノド鳴りが悪化して電撃引退となってしまったが、短い現役生活の中でも相当なインパクトを与えた名馬であった。

 種牡馬としては、初年度産駒からG1級9勝のエスポワールシチーとG1級6勝のスマートファルコンを輩出するという大暴れ。その後もダートの名馬を数多く輩出し、中でもコパノリッキーは、G1級11勝を挙げる大活躍を果たした。

 そんなゴールドアリュールが、種牡馬としても晩年を迎えた時期に輩出したのが、産駒唯一の芝G1制覇を果たしたナランフレグであった。

 母ケリーズビューティは船橋の馬で、両親ともにダートを主戦場としていたナランフレグは、当然のようにダートでデビューするも、3歳夏に千直で勝利したのをキッカケに、芝短距離路線を進むこととなる。

 オープン入りを果たした4歳以降も、好走こそするがなかなか勝利を挙げられなかったが、5歳の年末にタンザナイトSでオープン初勝利。そして6歳にして初めてG1の舞台に立ったのが、高松宮記念であった。

 ゴール前で横に広がった5頭の最内を伸びたナランフレグは、激戦を制して先頭でゴール板を駆け抜けた。火の出るような追い比べを制した丸田騎手とナランフレグのコンビは、人馬ともにG1初制覇。

 ダート種牡馬というイメージのゴールドアリュール産駒から出た、唯一無二の芝G1ウイナーであった。

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