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今月末に東京競馬場で開催される第45回ジャパンカップ。舞台は芝2400mで、スタミナだけでなくスピードの持続力や瞬発力も問われるコースだ。年間にG1が3回行われることから、まさにチャンピオン決定の舞台といえる。そこで今回は、今年のジャパンカップに騎乗予定の騎手を通算勝率ランキング化し、上位5人を紹介する。[5/5ページ]

第1位 C.ルメール(勝率34.0%)

騎乗予定:マスカレードボール

クリストフ・ルメール騎手
クリストフ・ルメール騎手

 東京芝2400mに強い騎手、栄えある第1位は……、やはりC.ルメール騎手を置いて他にいないだろう。

 2017年から昨年までの8年間で7度全国リーディングに輝き、今年も独走態勢に入っていた戸崎圭太騎手を捉えて一騎打ちの様相を呈している。当該コースの通算成績は206戦70勝で、勝率は驚愕の34.0%だ。

 G1での勝利は、ジャパンカップとオークスを4勝ずつ、それにレイデオロで制したダービーを合わせて合計9勝。そのうち1番人気の馬で7戦6勝と、強い馬をしっかりと勝たせているのが特徴だ。

 ジャパンカップはすでに20回騎乗しているが、興味深いのが人気順と着順の関係だ。1番人気の馬で4戦4勝、2番人気の馬で【0-3-0-2】、さらに4番人気以下の馬は【0-0-0-10】と、まるで人気順を見てレースをしているかのよう。

 そんなルメール騎手の今年の相棒は、初コンビを組んだ前走の天皇賞・秋でG1初勝利をエスコートしたマスカレードボール。

 ハイレベルとされる3歳世代において、皐月賞とダービーで惜敗を喫したが、斤量2kgの恩恵もあった前走で古馬を撃破した。

 今回はクロワデュノールやダノンデサイルと1番人気を争うことになるが、鞍上がルメール騎手なら1番人気に支持される可能性もある。そして人気順通り、その期待に応えてくれるかもしれない。

 ルメール騎手の東京芝2400mにおける枠順や脚質別成績を見ても、特段に偏った傾向はみられない。どの枠でもどんな展開になっても、ゴール前で先頭に立つシーンが容易に想像できる。

 勝てば、武豊騎手と並ぶジャパンカップ通算5勝目。その栄冠は手の届くところにある。

【了】
(文●中川大河)

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