今年も残り1ヶ月強。各部門のリーディングを本格的に意識し始める時期になった。そこで今回は、10月〜12月という1年の終わりの時期に、勝ち星を量産する騎手に注目したい。過去5年の年間勝ち鞍に対し、10〜12月の勝ち鞍がどれだけ占めるかを示す“ラストスパート率”を算出。そのランキングのトップ5を順に紹介する。[4/5ページ]
※9月15日終了時点で50勝以上、かつ過去5年間の通算勝利数が250勝以上のJRA所属騎手を対象とした結果、該当者は12名となった。
第2位:松山弘平(ラストスパート率28.5%)

第2位に輝いたのは、松山弘平騎手。5年連続でリーディング5位以内を常にキープしている松山騎手が、ラストスパートランキングでも2位にランクイン。今年は現時点で全国リーディング3位につけており、初のリーディング獲得も視野に入っている。
過去5年で合計601勝を挙げており、そのうち171勝を10月以降で勝利。ラストスパート率は「28.5%」となっている。
2020年は127勝のうち36勝、2021年は130勝のうち36勝、2022年は118勝のうち37勝、2023年は113勝のうち32勝、2024年は113勝のうち30勝を、10月以降にマークしている。
毎年コンスタントに30勝以上をマークしており、2021年にマークしたキャリアハイの130勝を更新する勢いである。
昨年の2024年こそ、10月以降に重賞制覇はなかったが、2020〜2023年はコンスタントに10月以降の重賞で勝利を挙げている。
そして、2020年の秋華賞ではデアリングタクトに騎乗して勝利。史上初となる無敗の牝馬三冠を達成している。
さらに翌年の2021年には、チャンピオンズカップをテーオーケインズとのコンビで勝利し、G1でもしっかりと勝ち鞍を積み上げている印象だ。
今年はキーンランドカップをパンジャタワーで制し、JRA全10場重賞制覇も達成。逆転での悲願のリーディング獲得に向けて、渾身のラストスパートを見せてくれるはずだ。



