今年も残り1ヶ月強。各部門のリーディングを本格的に意識し始める時期になった。そこで今回は、10月〜12月という1年の終わりの時期に、勝ち星を量産する騎手に注目したい。過去5年の年間勝ち鞍に対し、10〜12月の勝ち鞍がどれだけ占めるかを示す“ラストスパート率”を算出。そのランキングのトップ5を順に紹介する。[2/5ページ]
※9月15日終了時点で50勝以上、かつ過去5年間の通算勝利数が250勝以上のJRA所属騎手を対象とした結果、該当者は12名となった。
第4位:岩田望来(ラストスパート率27.9%)

第4位に輝いたのは、岩田望来騎手。デビュー2年目となる2020年から安定した成績を残しており、5年連続で全国リーディング10位以内を確保。今年もここまでトップ10内に入りそうだ。
過去5年で合計469勝をマークしており、そのうち131勝を10月以降に勝利。ラストスパート率は「27.9%」となっている。
2020年は76勝のうち23勝、2021年は88勝のうち29勝、2022年は103勝のうち31勝、2023年は113勝のうち25勝、2024年は89勝のうち23勝を、10月以降にマークしている。
昨年2024年、今年2025年と、夏に海外への武者修行を行った関係で、2022〜2023年と比較すると勝ち星が少なくなってはいるが、それでも今年も10位以内を確保。
ラストスパート次第では、2年ぶり3回目となる100勝達成も射程圏内に入っている。
思い返せば初G1制覇も、アルマヴェローチェとのコンビで挑んだ昨年2024年の阪神JFであり、12月であった。
ただ、意外にも10月以降の重賞制覇はその1勝のみで、昨年までに挙げた重賞12勝のうち、11勝は9月までによるもの。
データ的には、重賞でというよりはそれ以外のレースで積極的に狙っていくのが吉なのかもしれない。



