HOME » コラム » 5選 » 【ジャパンカップに挑んだ凱旋門賞馬 5選】来てくれるだけで尊い!頂点を極めた海外の強豪馬たち » ページ 3

今年も大物外国馬が参戦予定のジャパンカップ。草創期には及ばないが、一時期の外国馬の出走がゼロという時期を乗り越え、再び有力馬が参戦するようになったことは非常に喜ばしいことである。
2005年アルカセット以来となる外国馬の優勝を目にする日も、いよいよ近づいているのかもしれない。
そこで今回は、ジャパンカップに挑戦した凱旋門賞馬に注目。その中でも印象に残った5頭を、ピックアップして紹介する。[3/5ページ]

③モンジュー(1999年)

1999年ジャパンカップ/1着スペシャルウィーク(写真右)、4着モンジュー(写真左端)
1999年ジャパンカップ/1着スペシャルウィーク(写真右)、4着モンジュー(写真左端)

 続いて紹介するのは、このテーマを見て最初にイメージした方が多いであろう、モンジュー。アイルランド生まれのフランス調教馬であるモンジューは、3歳時の1999年に凱旋門賞で勝利を挙げる。

 この年は、日本からエルコンドルパサーが出走しており、不良馬場の中で2頭による一騎打ちが繰り広げられた。それを半馬身差で制したのがモンジューであることから、日本の競馬ファンには大変馴染みのある馬である。

 その後、来日したモンジューは、1999年のジャパンカップへと出走を果たすこととなる。この年の日本の大将格は、エルコンドルパサーと同期のスペシャルウィーク。

 京都大賞典の大敗で人気を落としていた天皇賞(秋)で復活の勝利。エルコンドルパサーがやられた借りを返してほしいというファンの期待もあり、1番人気がモンジュー、僅差の2番人気にスペシャルウィークが支持されて、発走を迎えた。

 レースは、中団後方寄りにポジションを取ったスペシャルウィークと、そのさらに後ろから進めるモンジュー。3〜4角でスペシャルウィークが上がっていくと、それについていくようにモンジューもポジションを上げて、直線へと向かう。

 直線に入ると、横に広がった追い比べの中から抜け出したのは、スペシャルウィーク。最後は2着馬のインディジェナスに1馬身半の差をつけて勝利した。

 終始スペシャルウィークの2馬身ほど後ろからマークするように進めていたモンジューだったが、最後までその差は詰まらず、4着に敗れた。

 凱旋門賞でモンジューにやられた同期エルコンドルパサーの仇をとるような、スペシャルウィークの鮮やかな勝利。モンジューの参戦が、この年のジャパンカップを大いに盛り上げてくれたことは間違いない。

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