GⅢ サウジアラビアロイヤルカップのデータ分析【過去の結果 -1988年以降 】
「サウジアラビアロイヤルカップ」は、2015年にGⅢへ昇格した2歳重賞。舞台は東京競馬場・芝1600mで、将来のクラシック戦線を占う重要なレースだ。毎年、有力な若駒たちが激しい戦いを繰り広げている。過去の優勝馬にはグランアレグリアやサリオスなど、後にGⅠを制した名馬たちの名前が並ぶ。
■過去10年間のデータ(2015年から2024年)
◯1番人気の成績
勝率:30%
連対率:70%
複勝率:80%
過去10年間の1番人気馬は、勝率30%、連対率70%と安定した成績を残している。複勝率も80%と高く、信頼できる傾向がある。また、1番人気に支持された牝馬は2頭おり、どちらも好結果を出している。2018年のグランアレグリアは1着、2023年のボンドガールは2着に入った。
◯三連単の配当傾向
平均値:21,862円
中央値:6,920円
最高値:129,400円(2022年 ドルチェモア)
最低値:670円(2021年 コマンドライン)
三連単の配当は、堅い決着が多い傾向にある。過去10年のうち8回は、2万円未満の配当となっている。特に2021年は、コマンドライン(1番人気2.2倍)→アエロリット(2番人気2.3倍)→スタニングローズ(3番人気5.4倍)の順に決まり、払戻金はわずか670円だった。また、この年の三連複の払戻金は190円で、JRA重賞の最低配当タイ記録となった。
◯走破タイム傾向(※良と稍重)
平均タイム:1分33秒8
最速タイム:1分32秒7(2019年 サリオス)
最遅タイム:1分36秒4(2021年 コマンドライン)
平均タイムは、稍重を含めて1分33秒8。東京芝1600mの2歳戦としては、とても速い水準だ。それだけに、スピードに対応できる力が求められる。実際、過去には強い馬が多く出走しており、10年間で4頭のG1馬を輩出している。将来を占う重要な一戦といえるだろう。