HOME » コラム » ランキング » 激論必至!? 牝馬最強世代ランキング「1位はアーモンドアイ世代か、ウオッカ世代か、それとも…」 » ページ 3

競馬の世界では「最強世代論争」が絶えない。スペシャルウィークを筆頭とした“98年クラシック世代”をはじめ、名馬が群雄割拠した時代はいくつもある。
では、牝馬の世界ではどうだろうか。
特に「牝馬の時代」という言葉が浸透してからは、牡馬に勝りの名牝が次々と誕生し、世代間の比較もますます面白くなっている。そこで今回は、2000年から2015年に生まれた16世代を対象に、古馬混合重賞の勝利数から“牝馬最強世代”をトップ5を紹介したい。[3/5ページ]

第3位 27勝(うちG1・9勝)

■2009年生まれ(主な活躍馬:ジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、ストレイトガール、サンビスタ)

2012年秋華賞(写真左ヴィルシーナ、右ジェンティルドンナ)
2012年秋華賞(写真左ヴィルシーナ、右ジェンティルドンナ)

 第3位は、2009年に生まれたいわゆるジェンティルドンナ世代だ。ディープインパクト産駒の最高傑作の1頭にも挙げられるジェンティルドンナは、史上4頭目の三冠牝馬に輝くと、秋華賞直後のジャパンカップで前年の三冠馬オルフェーヴルを撃破。翌年にジャパンカップを連覇し、5歳時にはドバイシーマCと有馬記念も制した。

 三冠レースでそのジェンティルドンナに惜敗続きだったのがヴィルシーナだ。特に秋華賞はハナ差の敗戦。しかしその悔しさを糧に、古馬になってからヴィクトリアマイルを2連覇した。

 この世代にはもう2頭のG1ウイナーがいる。1頭目がストレイトガール。4歳夏の北海道シリーズで本格化すると、6歳春のヴィクトリアマイルでG1初制覇。その秋にスプリンターズSを勝つと、翌年は7歳にしてヴィクトリアマイルを連覇した。牝馬としては珍しい大器晩成型だった。

 もう1頭はダート路線で花を咲かせたサンビスタ。5歳夏から6歳秋にかけて地方のダート重賞を5勝した実力派だが、中央でも6歳暮れのチャンピオンズCで強豪牡馬を蹴散らし、JRAのG1初制覇を遂げた。

 この世代はジェンティルドンナを中心に古馬になってから活躍する牝馬が多かった。この4頭以外には、アイムユアーズ、ケイアイエレガント、フーラブライドなども重賞を複数回勝利している。

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