HOME » コラム » ランキング » 激論必至!? 牝馬最強世代ランキング「1位はアーモンドアイ世代か、ウオッカ世代か、それとも…」 » ページ 2

競馬の世界では「最強世代論争」が絶えない。スペシャルウィークを筆頭とした“98年クラシック世代”をはじめ、名馬が群雄割拠した時代はいくつもある。
では、牝馬の世界ではどうだろうか。
特に「牝馬の時代」という言葉が浸透してからは、牡馬に勝りの名牝が次々と誕生し、世代間の比較もますます面白くなっている。そこで今回は、2000年から2015年に生まれた16世代を対象に、古馬混合重賞の勝利数から“牝馬最強世代”をトップ5を紹介したい。[2/5ページ]

第4位 24勝(うちG1・3勝)

■2000年生まれ(主な活躍馬:アドマイヤグルーヴ、ヘヴンリーロマンス、シーイズトウショウ)

2004年エリザベス女王杯を制した時のアドマイヤグルーヴ
2004年エリザベス女王杯を制した時のアドマイヤグルーヴ

 2000年に生まれた2003年の牝馬クラシック世代が4位にランクインした。この世代の主役は他でもない、史上2頭目の牝馬三冠を達成したスティルインラブだった。

 しかし同馬は牝馬4冠を目指したエリザベス女王杯で2着に敗れると、その後は繁殖入りするまで勝利することがなかった。その代わり3歳秋以降の主役を務めたのが、三冠ロードのすべてで1番人気に支持されたアドマイヤグルーヴだった。

 母に女傑エアグルーヴを持つ超良血牝馬は、年長馬と初対戦となったエリザベス女王杯でスティルインラブをハナ差で破りG1初制覇。翌年のエリザベス女王杯で連覇を達成するなど、古馬混合重賞を4勝した。

 しかし、この世代の牝馬で最も多くの重賞を勝ったのは、シーイズトウショウである。桜花賞で2着に食い込むなど、世代屈指のスピードを武器にしていたサクラバクシンオー産駒は、3歳秋のCBC賞で重賞初制覇を飾ると、引退するまでに重賞を5勝。そのすべてを1200mで挙げた。

 これ以外には、メイショウバトラー、オースミハルカ、ヘヴンリーロマンスがそれぞれ重賞を3勝。メイショウバトラーは芝とダートの両方で堅実な走りを披露し、オースミハルカは逃げ脚質を武器に芝1800m戦で活躍。ヘヴンリーロマンスは5歳時に札幌記念と天皇賞・秋を連勝し、牡馬相手にG1ウイナーに上り詰めた。

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