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激論必至!? 牝馬最強世代ランキング「1位はアーモンドアイ世代か、ウオッカ世代か、それとも…」

text by 中川大河


競馬の世界では「最強世代論争」が絶えない。スペシャルウィークを筆頭とした“98年クラシック世代”をはじめ、名馬が群雄割拠した時代はいくつもある。
では、牝馬の世界ではどうだろうか。
特に「牝馬の時代」という言葉が浸透してからは、牡馬に勝りの名牝が次々と誕生し、世代間の比較もますます面白くなっている。そこで今回は、2000年から2015年に生まれた16世代を対象に、古馬混合重賞の勝利数から“牝馬最強世代”をトップ5を紹介したい。[1/5ページ]

※3歳以上もしくは4歳以上のレースを対象=2歳、3歳限定の重賞を除く。また、馬齢混合の平地重賞に限る。

第5位 22勝(うちG1・3勝)

2006年生まれ(主な活躍馬:ブエナビスタ、フミノイマージン、ワンカラット)

2011年ジャパンカップを制したブエナビスタ
2011年ジャパンカップを制したブエナビスタ

 2009年の牝馬クラシックを争った06年生まれが5位にランクインした。メイショウマンボらがいた2010年に生まれた世代も、同じくJRAの平地重賞を22勝しているが、G1勝利数の差で06年生まれを上位とした。

 この世代の代表格は、なんといっても女傑ブエナビスタだ。豪脚を武器に阪神JF、桜花賞、オークスを次々と勝利。秋華賞こそ3着(2位入線後に降着)に敗れたが、年長の牝馬だけでなく牡馬相手に互角以上に渡り合った。

 ブエナビスタは3歳秋以降に、G1・3勝を含む重賞4勝をマークしたが、重賞勝利の数で並んだのがフミノイマージンだ。同馬は本格化する前のオークスには出走したものの11着に敗れ、重賞初制覇は5歳春の福島牝馬Sと遅咲きだった。

 その後はマーメイドS、愛知杯と牝馬限定重賞を制し、6歳夏の札幌記念で強豪牡馬を撃破。G1勝利には届かなかったが、牡馬勝りの爆発力ある末脚を誇った。

 この世代には他に、ワンカラットとイタリアンレッドが3歳夏以降に重賞を3勝ずつ、ケイアイガーベラが同2勝を挙げている。3つのG1勝利はすべてブエナビスタによるものだったが、個性派が多いのもこの世代の特徴の一つだった。

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