3年連続リーディングBMSの座に向けてトップを走るディープインパクト。母父としての存在感をさらに強める中、最も相性が良いのはどの種牡馬なのか。今回は「2歳戦」のカテゴリーに焦点を当て、好相性を見せる種牡馬を紹介する。[5/5ページ]
※本文は、2025年11月2日までのデータに基づく。
⑤ダート部門
ヘニーヒューズ(勝率9.5%)

種牡馬として大成功を収めたディープインパクト。産駒は重賞で291勝したが、そのうち289勝を芝で挙げ、ダート重賞はわずか2勝しかなかった。
その傾向は母父としても同じ。これまでJRAの平地重賞を57勝している母父ディープインパクトの産駒だが、そのすべてを芝で挙げている。そもそもダート重賞の出走自体が12回と極めて少ない。
それでも種牡馬によってはダートで走る馬も出している。ここでは、ダートでの最少レース機会数が100回以上ある種牡馬から最も勝率の高い馬を紹介する。
対象となった全10頭の中で、最も高い勝率を残しているのが、他でもないヘニーヒューズだ。
その成績は179戦17勝で、勝率9.5%。重賞はおろか、オープンクラスを勝利した馬もいないが、リアンクールとニシキギミッチーがそれぞれ4勝し、オープンクラスに昇格している。
ヘニーヒューズ自身はダートでの活躍馬を多く出している種牡馬だが、母父がサンデーサイレンス系の馬との相性もいい。
タガノビューティー(母父スペシャルウィーク)、アランバローズ(母父ステイゴールド)、ワイドファラオ(母父アグネスタキオン)、セラフィックコール(母父マンハッタンカフェ)、ペリエール(母父フジキセキ)などが代表例である。
果たして今後、ヘニーヒューズとディープインパクトの組み合わせからダート界に怪物は誕生するか。今後デビューする産駒の数は決して多くないが、密かに大物誕生を期待したい。
以上、5つの項目に分類して、母父ディープインパクトと相性のいい種牡馬を紹介した。
偶然か必然化、名前の挙がった6頭は全てキングカメハメハ系(ロードカナロア、ルーラーシップ、サートゥルナーリア)、もしくはストームキャット系(アジアエクスプレス、ブリックスアンドモルタル、ヘニーヒューズ)だった。
今後もこの2系統と母父ディープインパクトの組み合わせには注目しておきたい。
【了】
(文●中川大河)
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