HOME » コラム » 5選 » キングカメハメハ系とストームキャット系が2強!【母父ディープインパクトと好相性の種牡馬5選】 » ページ 4

3年連続リーディングBMSの座に向けてトップを走るディープインパクト。母父としての存在感をさらに強める中、最も相性が良いのはどの種牡馬なのか。今回は「2歳戦」のカテゴリーに焦点を当て、好相性を見せる種牡馬を紹介する。[4/5ページ]
※本文は、2025年11月2日までのデータに基づく。

④総合部門

ブリックスアンドモルタル(勝率14.2%)

ブリックスアンドモルタル(Photo by Keith Birmingham/MediaNews Group/Pasadena Star-News via Getty Images)
ブリックスアンドモルタル(MediaNews Group/Pasadena Star-News via Getty Images)

 年齢の垣根を取っ払い、母父ディープインパクト産駒全体の勝率で堂々1位に輝いたのが、父ブリックスアンドモルタルとの組み合わせだ。

 アメリカで生産された同馬は、2010年代後半に故郷の芝路線で大活躍。13勝11勝、3着2回とほぼ完璧な成績を残し、5歳時には6戦6勝、うちG1を5勝する爆発力発揮した。

 引退後は日本に輸入され、2020年シーズンから社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っている。これまでに、ゴンバデカーブース、アンモシエラ、ゲルチュタールなど芝、ダート両方で活躍馬を出している。

 母父ディープインパクトとの組み合わせは、まだ大物こそ出ていないが、JRAで走った28頭中15頭が勝ち上がり、8頭が2勝以上している。

 しかし、オープンクラスに辿り着いたのは、デビュー2連勝でサウジアラビアRCを制したゴンバデカーブースのみ。打率は高いが、長打力にはやや欠ける印象だ。

 父ブリックスアンドモルタル×母父ディープインパクトの最大の特徴は、馬体が大きければ大きいほど活躍する点だろう。牡馬、牝馬にかかわらず、460kg未満の小柄な産駒は勝率11.4%に留まる。

 その一方で、460kg以上の産駒は、24.3%と勝率は2倍以上に跳ね上がる。比較的小柄な産駒が多い組み合わせだが、大きい馬が出走してきた際は、覚えておきたい傾向だ。

 気になるブリックスアンドモルタルの種付け料だが、導入1年目の2020年から600万円を維持していたが、2025年シーズンは400万円にダウン。

 巻き返すためにも、ディープインパクトの力を借りて、ゴンバデカーブースに続く大物誕生が待たれる。

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