3年連続リーディングBMSの座に向けてトップを走るディープインパクト。母父としての存在感をさらに強める中、最も相性が良いのはどの種牡馬なのか。今回は「2歳戦」のカテゴリーに焦点を当て、好相性を見せる種牡馬を紹介する。[3/5ページ]
※本文は、2025年11月2日までのデータに基づく。
③4歳以上部門
アジアエクスプレス(勝率11.3%)

続いては、4歳以降に好成績を残している種牡馬を取り上げたい。
4歳以降の平地レースで出走機会が50回以上ある種牡馬は16頭いる。その中で勝率が最も高かったのが、アジアエクスプレスで11.3%だった。
種牡馬としてやや地味なイメージもあるが、2位のドレフォン(10.6%)、3位のラブリーデイ(10.3%)らを僅差で上回った。
アジアエクスプレス自身は現役時代に朝日杯FSを制したようにやや早熟タイプ。3歳以降は、芝で頭打ちとなり、ダート路線に転向したものの、3歳夏のレパードSが現役最後の勝利となった。
3歳秋以降は、ポテンシャルを発揮することができず。骨折の影響などもあってか、古馬になってから成長力を示せなかった。しかし、アジアエクスプレスとは対照的に古馬になってから成績を伸ばす産駒が多い
特に母父ディープインパクトとの組み合わせは、先述した通り、4歳以降の勝率が11.3%と高く、2~3歳時の13.8%と遜色ない成績を残している。
これまでJRAで走った父アジアエクスプレス×母父ディープインパクトの組み合わせは16頭。これまで4歳以降に走った馬は6頭いるが、そのうち5頭が古馬になってから勝利を収めている。
その中で最も活躍しているのが現在7歳のキタノエクスプレスだ。同馬は6歳になってから、芝のスプリント路線で才能を開花させ、6歳春に2勝クラスと3勝クラスを連勝。オープン入りを果たすと、7歳になった今年は、高松宮記念に出走するなど息の長い活躍を見せている。
そして、今年のスプリンターズSに出走した快速牝馬のピューロマジックも同じくこの血統。5歳となる来年以降もさらなる活躍に期待できそうだ。



