3年連続リーディングBMSの座に向けてトップを走るディープインパクト。母父としての存在感をさらに強める中、最も相性が良いのはどの種牡馬なのか。今回は「2歳戦」のカテゴリーに焦点を当て、好相性を見せる種牡馬を紹介する。[2/5ページ]
※本文は、2025年11月2日までのデータに基づく。
②2歳戦部門
サートゥルナーリア&ブリックスアンドモルタル(勝率18.2%)

先日の天皇賞・秋を制したマスカレードボールは、母父ディープインパクトの産駒として5頭目のJRA・G1ウイナーだった。
他にキセキ、ジェラルディーナ、ブレイディヴェーグ、ドルチェモアの4頭がG1を制しているが、ドルチェモア以外の本格化は3歳秋以降だった。
成長がややゆったりのイメージもある母父ディープインパクトだが、2歳戦で顕著な活躍をしているのが、父サートゥルナーリアとの組み合わせだ。
ロードカナロアとルーラーシップと同じく、サートゥルナーリアはキングカメハメハの直仔。現役時代は、2歳6月のデビュー戦を勝利するなど早くから完成度の高さを見せていた。
その後は萩S、ホープフルSと3連勝を飾り、ぶっつけで臨んだ皐月賞も優勝。世代最強馬に君臨したが、その後はG1で勝利なし、G2を2勝するにとどまった。
昨年夏にデビューしたサートゥルナーリアの初年度産駒からショウヘイとファンダムの2頭が重賞を勝利している。
だが、父ディープインパクトの組み合わせは、京都2歳Sで3着したクラウディアイくらいしか目立った活躍馬が出ていない。それでも2世代にわたって、2歳戦における勝率は18.2%と高い。
これは出走機会40回以上の種牡馬別勝率において、ブリックスアンドモルタルと同率1位。なお、父ブリックスアンドモルタル×母父ディープインパクトについては後ほど詳しく述べる。



