GⅡ 毎日王冠の傾向分析【過去の結果 -1980年以降 】
1950年に3歳以上の重賞として創設された毎日王冠。当初は東京競馬場・芝2500mで施行されていた。1984年に天皇賞(秋)が距離短縮されたのに合わせて、本レースも芝1800mへと変更された。豪華メンバーが集結することで知られ、「スーパーG2」と称されることもあり、秋のGⅠ戦線を占う上で、極めて重要な前哨戦のひとつだ。

■過去10年間のデータ
◯1番人気の成績
勝率:80%
連対率:90%
複勝率:90%
過去10年のデータでは、1番人気の成績は圧倒的で、勝率80%、連対率90%を誇る。他のレースと比較しても突出していることが分かる。さらに、1番人気に支持された3歳牡馬に限ると勝率は100%(2024年シックスペンス、2021年シュネルマイスター、2020年サリオス、2019年ダノンキングリー)となっている。
◯三連単の配当傾向
平均値:17,328円
中央値:11,545円
最高値:61,710円(2016年)
最低値:1,000円(2019年)
三連単の配当は堅い決着が多い傾向にある。特に2019年は、ダノンキングリー(1番人気)→アエロリット(2番人気)→インディチャンプ(3番人気)の順で決まり、わずか1,000円の払戻しとなった。なお、6番人気以下が馬券に絡んだのは過去10年で3回のみである(2018年キセキ〈6番人気・15.8倍〉、2016年ヒストリカル〈11番人気・75.3倍〉、2015年イスラボニータ〈7番人気・9.2倍〉)。
◯走破タイム傾向(良馬場限定)
平均タイム:1分44秒9
最速タイム:1分44秒1(2022年・サリオス)
最遅タイム:1分45秒6(2015年・エイシンヒカリ/2017年・リアルスティール)
走破タイムは平均で1分45秒を切っており、速い時計への対応が求められる。なお、稍重で行われた2016年(勝ち馬ルージュバック)は、スローペースでありながら1分46秒6という記録であった。