年末の有馬記念までG1が続く季節。迷った時は“騎手買い”をするファンも多いだろう。今春はJ.モレイラ騎手やD.レーン騎手ら外国人ジョッキーが席巻し、日本人ジョッキーの惜敗は続いた。そこで今回は、JRAのG1で優勝より2着が多い現役騎手――いわば“騎手版シルバーコレクター”の5人をランキング形式で紹介したい。[3/4ページ]
  
  
【2位】落差-11
和田竜二(1着8回、2着19回)

 2位にランクインしたのは、G1を通算8勝している48歳のベテラン、和田竜二騎手だ。
和田竜騎手といえば、やはりテイエムオペラオーとのコンビが有名。これまで和田竜騎手が挙げているG1・8勝のうち実に7勝を同コンビで挙げている。そして、残る1勝が、2018年にミッキーロケットで制した宝塚記念である。
 和田竜騎手とテイエムオペラオーが一世を風靡したのは1999年から2001年にかけてのことだった。3歳時に皐月賞を制したほか、4歳時には古馬中長距離路線において、G1・5勝を含む8戦8勝という大記録を打ち立てた。
  
  
しかし、5歳になると、天皇賞・春で連覇を飾ったものの、その後は宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンCとG1で2着が続いた。
 そして和田竜騎手のG1惜敗はテイエムオペラオーの引退後も続いた。2005年ビッグゴールドの天皇賞・春やワンダーアキュートでのジャパンCダート2年連続2着など、G1をなかなか勝てない時期が18年の宝塚記念まで続いた。
  
  
結局、記憶に新しいディープボンドでのG1・2着4回など、銀メダルの数は19個に膨れ上がっている。
本ランキングで3位に入った藤岡佑騎手とともに、和田竜騎手もまた、調教師試験を受験し、第二のホースマン人生を目指しているという。果たして、その前にもう一度、G1の美酒を味わえるだろうか。



